第1122回 米国糖尿病学会 Standards of Medical Care in Diabetes 2019

Diabetes Care
Position Statements
5. Lifestyle Management: Standards of Medical Care in Diabetes—2019
医学的栄養療法の内容骨子を和文でまとめたので参考になさってください。


722.レプチンの抗糖尿病効果.jpg

<推奨事項およびエビデンス評価>


栄養療法の有効性

5.6 医学的栄養療法の個別化プログラム(望ましくは管理栄養士による作成)は、治療目標を達成するために必要であり、1型または2型糖尿病、前糖尿病、および妊娠糖尿病のすべての人に推奨されます。エビデンス評価…A

5.7ポーションサイズの管理や健康食品の選択を重視した血糖と体重管理へのシンプルで効果的な方法は、インスリンを使用していない、健康リテラシーやニューメラシー(計算能力)が劣っている、或いは、認知機能が低い高齢者や低血糖になりやすいといった2型糖尿病患者に考慮できます。エビデンス評価…B

5.8糖尿病の栄養療法は、費用の節約[B]およびA1Cの低減などアウトカムの改善[A]をもたらす可能性があるので、医学的栄養療法は保険および他の支払者によって適切に払い戻されるべきであろう。[E]エビデンス評価…B, A, E


エネルギー収支バランス

5.9カロリー摂取量の低減と生活習慣の改善を組み合わせることで体重の減少(>5%)は可能であり、過体重または肥満の2型糖尿病および前糖尿病の成人に利益をもたらします。減量を促進する介入プログラムが推奨されます。エビデンス評価…A


食事パターン

5.10糖尿病患者への食事で、炭水化物、脂肪、タンパク質の単一で理想的なカロリー配分はありません。したがって、総摂取カロリーと代謝目標を念頭に置いて食事計画を個別化する必要があります。エビデンス評価…E

5.11 2型糖尿病および前糖尿病の管理には、さまざまな食事パターンが許容されます。エビデンス評価…B


炭水化物

5.12炭水化物の摂取については、野菜、果物、マメ科植物、全粒穀物、乳製品など、食物繊維を多く含む栄養豊富な炭水化物源を重視する必要があります。エビデンス評価…B

5.13 flexible insulin therapy(炭水化物の摂取量にあわせてインスリン注射量を決めるという柔軟な治療)を処方されている1型糖尿病患者および2型糖尿病患者には、血糖管理を改善するためにカーボカウントのやりかた[A]と、場合によっては脂肪とタンパク質の含有量を考慮して[B]食事時インスリン投与を決定する方法についての教育が推奨されます。エビデンス評価…A, B

5.14インスリン固定打ちの患者に対しては、血糖コントロールを改善し低血糖リスクを減らすために、時間と量に関して一貫した炭水化物摂取パターンが推奨される場合があります。エビデンス評価…B

5.15糖尿病患者およびリスクのある人々は、血糖および体重をコントロールし、心血管疾患や脂肪肝のリスクを軽減するために、sugar入り飲料(フルーツジュースを含む)を避けることを推奨します[B]。
加糖食品はより健康的で栄養豊富な食品に置換えることで摂取量を抑えてください。[A]エビデンス評価…B, A


たんぱく質

5.16 2型糖尿病患者では、摂取されたタンパク質は血漿グルコース濃度を高めることなくインスリン反応を高めるようです。したがって、低血糖を治療または予防するときは、タンパク質を多く含む炭水化物源は避ける必要があります。エビデンス評価…B


食事性脂肪

5.17糖尿病患者の理想的な脂質の総摂取量に関するデータは結論に至っていません。ゆえに、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪を豊富に含む地中海スタイルの食事要素を重視した食事計画は、グルコース代謝を改善し、心血管疾患リスクを低下させると考えられ、低脂肪/高炭水化物食に取って代わる効果的な方法となり得ます。エビデンス評価…B

5.18心血管疾患の予防または治療には、EPAおよびDHAを多く含む魚やナッツ/種子(ALA)などの長鎖n-3脂肪酸が豊富な食品を食べることが推奨されます。[B]しかし、n-3栄養サプリメントの常用が有益であることはエビデンスで示されていません。[A]エビデンス評価…B, A


微量栄養素およびハーブ系サプリメント

5.19ビタミン、ミネラル(クロム、ビタミンDなど)、ハーブ、スパイス(シナモンやアロエベラなど)の栄養サプリメントが、根本的に欠如していない糖尿病患者のアウトカムを改善するというエビデンスは明確になっておらず、一般的には血糖コントロールには推奨されません。エビデンス評価…C


アルコール

5.20飲酒は適量にしてください(成人女性は1日1杯まで、成人男性の場合は1日2杯まで)。エビデンス評価…C

5.21糖尿病患者が飲酒すると、特にインスリンまたはインスリン分泌促進薬を服用している場合、低血糖のリスクが高くなります。遅発性低血糖の認識と管理に関する教育と意識が肝要です。エビデンス評価…B


ナトリウム

5.22一般の糖尿病患者はナトリウム消費を<2,300 mg /日に制限すべきです。エビデンス評価…B


非栄養甘味料

5.23非栄養甘味料(いわゆる人口甘味料)と使うと、カロリーのあるsugar甘味料に置換えることで、且つ、他のカロリー食品を代償的に摂らなければ、全体のカロリーと炭水化物の摂取量を減らすことが可能でしょう。Sugar入り飲料を定期的に飲んでいる人たちにとっては、低カロリー又は非栄養甘味料の飲料は短期的な戦略として役に立つかも知れませんが、両方とも減らして水を飲むことを推奨します。エビデンス評価…B


<主要項目の説明>

食事パターン、主要栄養素の配分、および食事計画

すべての糖尿病患者にとって炭水化物、タンパク質、脂肪の理想的なカロリー比率は存在しないことをエビデンスは示唆しています。したがって、主要栄養素の配分は、現在の食事パターン、嗜好、および代謝目標の個別評価に基づく必要があります。個人と協力して最適な食事パターンを決定する際に(35、51、52)、個人の好み(例:伝統、文化、宗教、健康に関する信念と目標、経済性)と代謝目標を考慮してください。

医療チームの各メンバーは、あらゆる患者の栄養療法の指針について、見識を持って実施を支援することが重要です。特定の栄養素にあまり焦点を当てずに、栄養豊富な食品を含む健康的な食事パターンに重点を置く必要があります(53)。

糖尿病の管理にはさまざまな食事パターンが許容されます。(51、54)
RD/RDN(管理栄養士)への紹介は、患者の全体的な栄養状態を評価し、患者と協力して各人の健康状態、スキル、リソース、食べ物の好み、及び健康目標を考慮した個別の食事計画を、身体活動や薬物療法を含む全体的な治療計画と調整して作成するために不可欠です。

地中海食(55、56)、DASH食(57–59)、および植物ベース(60、61)の食事は、すべて健康的な食事パターンの例であり、研究でプラス結果が示されていますが、個別の食事計画は個人の好み、ニーズ、および目標に焦点を合わせるべきです。
ご参考:一般的に、地中海食は炭水化物50~60%/脂質25~35%、Dash食は2100kcalをベースに炭水化物55%/脂質27%を含んでおり、低炭水化物食ではありません。

さらに、研究により、低炭水化物の食事プランは2型糖尿病患者の血糖を改善し、血糖降下薬を減らす可能性があることが示されています(62–64)。いくつかの低炭水化物の食事計画に関する調査研究は、概して長期的なサステナビリティの課題を示しているので、この方法に関心のある人々のために食事計画ガイダンスを定期的に再評価し個別化することが重要です。

現時点では、この食事計画は、妊娠中または授乳中の女性、摂食障害のある人または摂食障害のリスクのある人、腎疾患のある人にはお勧めできません。また、SGLT2阻害薬(65、66)を使用している患者ではケトアシドーシスのリスクがあるので注意が必要です。1型糖尿病で他より抜きんでた食事計画を支持する研究は不十分です。

ポーションサイズの管理や健康食品の選択を重視した血糖と体重管理へのシンプルで効果的な方法は、インスリンを使用していない、健康リテラシーが低い、計算能力が劣る、或いは、認知機能が低い高齢者や低血糖になりやすいといった2型糖尿病患者に考慮できます(50)。

糖尿病プレートメソッドは、1枚の小さめのプレートに主食、主菜、副菜を盛りつける方法です。炭水化物はプレートの4分の1に盛りつけて制限し、低炭水化物または非でんぷんの野菜を重視します。


ウェイトマネジメント

過体重または肥満の1型糖尿病、2型糖尿病、または前糖尿病の人にとって、体重の管理と減量は重要です。ライフスタイル介入プログラムは集中的に行うべきであり、余分な体重を大幅に落とし臨床指標を改善するためには、頻繁にフォローアップする必要があります。Modestでも持続的に減量すると前糖尿病から2型糖尿病への進行を遅らせることができ、亦、2型糖尿病の管理に有益だという強力で一貫したエビデンスがあります(51、68、69)

カロリー制限の研究では、2型糖尿病の成人のA1Cが0.3%から2.0%に減少し、投薬量と生活の質が改善されました(50、51)。体重減少の維持は課題ではありますが(70、71)、長期的な利点があります。5年間の体重減少の維持はA1Cおよび脂質レベルの持続的な改善に関連しています(72)
1日当たり500〜750 kcal のエネルギー欠損、或いは、摂取カロリーを女性では約1,200〜1,500 kcal、男性の場合は1,500〜1,800 kcalにする介入プログラムで体重の減少は達成できます。

多くの2型糖尿病の肥満患者では、血糖コントロール、脂質、血圧で有益なアウトカムを得るために、少なくとも5%の体重減少が必要です(70)。
しかし、臨床的に利点のある体重減少は漸進的です。必要性、実現可能性、および安全性に応じて利点を最大化するには、、もっと集中的な体重減少の目標(例えば15%)が適切な場合があることに注意してください(73)。減量計画のスケジュール過程を通して、糖尿病と体重管理の専門知識を持つRD / RDNからの医学的栄養療法ガイダンスを強くお勧めします。

主要栄養素の組成が異なるさまざまな食事プランを短期(1〜2年)で効果的かつ安全に用いて、糖尿病患者の体重減少を達成できることが研究で実証されています。これは、食事の置換え(72–74)などの低カロリーの食事計画、地中海食事パターン(75)、ならびに低炭水化物の食事プラン(62)を含んでいます。

しかし、単一のアプローチで一貫して優れていることが証明されているものはなく(76、77)、長期的なアウトカムと患者の許容性に関して最適の食事計画を特定し検証するには、より多くのデータが必要です。

野菜、果物、マメ科植物、乳製品、リーンなたんぱく源(植物ベース、脂肪の少ない肉、魚、家禽を含む)、ナッツ、種子、全粒穀物などの、栄養豊富な食品を含む個別の食事計画に関するガイダンスを提供することの重要性は、強調しすぎてはいけません(77)。適正なエネルギー欠損を達成するためのガイダンス(78 – 81)も同様です。
食事計画へのアプローチは、健康状態、個人の好み、および計画の推奨事項を維持する糖尿病患者の能力を考慮して個別化する必要があります。


炭水化物

糖尿病患者のための炭水化物の理想的な摂取量を調べた研究は複数あります。しかし、炭水化物の摂取量をモニターし、炭水化物への血糖応答を考慮することが、食後の血糖コントロールを改善するためのキーであるけれども(82、83)、エビデンスとして決定的なものはありません。
幾つかの研究ではGLの低下でA1Cが0.2%~0.5%減少したことが示されていますが、糖尿病の人たちのGI値とGL値に関する文献は複雑で結果が頻繁に混淆しています。(84,85)
12週間を超える研究では、GI及びGLが体重減少とは無関係にA1Cに有意な影響を及ぼすことは報告されていません。ただし、空腹時血糖値と内因性インスリン値については、様々の混淆結果が報告されています。

2型糖尿病または前糖尿病の人たちには、低炭水化物の食事プランは最大1年まで血糖と脂質アウトカムを改善する可能性を示しています。(62–64,86–89)
低炭水化物の研究を解釈する上での課題の1つは、低炭水化物の定義の範囲が広いことです(85、86)。

低炭水化物の食事計画に関する調査研究は、一般に長期的サステナビリティの課題を示しているため、この方法に関心のある人々のために食事プランのガイダンスを定期的に再評価し個別化することが重要です。プロバイダーは一貫した医学的監視を維持し、妊娠中または授乳中の女性、子供、腎疾患または摂食障害のある人など特定のグループが低炭水化物の食事計画に適していないことを認識しなければなりません。
更に、SGLT2阻害剤を使用している人たちに低炭水化物の食事プランを勧めるに当たっては、ケトアシドーシスの潜在的リスクがあるので注意が必要です(65,66)。
現時点では、1型糖尿病の食事パターンに関して、単一の食事計画が抜き出ていることを示す研究は不十分です。

ほとんどの糖尿病患者は、適度な炭水化物の摂取(総カロリーの44〜46%)を報告しています(51)。習慣的な食事パターンを修正する努力は、長期的には往々にして失敗します。人々は一般的に通常の主要栄養素の配分に戻ります(51)。したがって、推奨される方法は、長期維持の可能性を高めるべく、個人の通常の摂取に近い主要栄養素の配分でのカロリー目標に見合うように食事計画を個別化することです。

先進国では糖尿病の子供と成人のいずれもが、精製された炭水化物と加糖の摂取を最小限に抑え、その代わりに野菜、マメ科植物、果物、乳製品(牛乳とヨーグルト)、全粒穀物からの炭水化物に焦点を当てるよう奨励されています。sugar入りの飲料(フルーツジュースを含む)および大量に精製した穀物と加糖を含む加工された「低脂肪」または「無脂肪」の食品を摂ることは強く推奨しません(90 – 92)。

食事時にインスリンを打っている1型または2型糖尿病患者は、インスリン投与と炭水化物摂取を組み合わせる必要性について集中的かつ継続的な教育を提供されるべきです。食事のスケジュールや炭水化物の消費量がさまざまな人にとって、炭水化物の摂取とインスリンの必要性との複雑な関係を理解するための定期的なカウンセリングが重要です。

さらに、インスリン・炭水化物の比率についての教育は、食事から食事へのインスリン投与を効果的に変更し、血糖コントロールを改善するのに役立ちます(51、82、93–96)。通常よりも多くのタンパク質と脂肪を含む食事を摂る人は、食後の血糖変動を代償するために食事中のインスリン投与量の調整が必要になる場合があります(97–99)。毎日インスリンスの固定打ちをしている人の場合、食事計画では、時間と量の両方に関して比較的固定された炭水化物の摂取パターンを重視する必要があります(35)。


タンパク質
毎日のタンパク質の摂取レベル(通常1〜1.5g/体kg/1日または総カロリーの15〜20%の)を調整しても、糖尿病性腎疾患のない個人の健康が改善されるというエビデンスはありません。血糖コントロールまたは心血管疾患(CVD)リスクのいずれかを最適化するタンパク質の理想的な量は決定的ではありません(84,100)。
したがって、タンパク質摂取の目標は、現在の食事パターンに基づいて個別化する必要があります。いくつかの研究では、満腹感を高める可能性のあるわずかに高レベルのタンパク質(20〜30%)レベルでの食事プランで、2型糖尿病の管理が成功していることがわかっています(58)。

糖尿病性腎疾患(アルブミン尿and/or推定糸球体濾過率の低下)のある人は、1日当たりの推奨許容量0.8 g/体重kgを維持することを目指してください。許容量以下に減じても血糖および心血管リスクの評価、または、糸球体濾過率の低下は変わらないで推奨されません(101,102)。

2型糖尿病患者では、タンパク質の摂取は食事性炭水化物に対するインスリン反応を高める可能性があります(103)。したがって、内因性インスリンが同時に上昇する可能性があるため、低血糖の治療や予防のためにタンパク質を多く含む炭水化物食品(牛乳やナッツなど)は避ける必要があります。


脂肪

糖尿病患者にとって脂肪の理想的な摂取量は議論の余地があります。国立医学アカデミーは、すべての成人の許容可能な総脂肪量の配分を総カロリー摂取量の20〜35%と定義しています(104)。代謝目標とCVDリスクを見たとき脂肪は総量よりも質(種類)が重要であり、飽和脂肪酸の割合は制限することが推奨されます(75,90,105-107)。

2型糖尿病患者を対象とした複数のランダム化比較試験で、多価不飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸を多く含む地中海スタイルの食事パターンが、血糖コントロールと血中脂質の両方を改善できることが報告されています(75、108 - 113)。しかし、サプリメントはホールフードと同じ効果を持たないようです。

系統的レビューでは、n-3脂肪酸を含むサプリメントは、2型糖尿病患者の血糖コントロールを改善しないと結論付けられました(84)。ランダム化比較試験でも、CVDの一次または二次予防のためのn-3脂肪酸サプリメントの推奨はサポートされていません(114 – 118)。

糖尿病患者は、飽和脂肪酸、食事性コレステロール、トランス脂肪の推奨摂取量について、一般住民向けのガイドラインに従うことをお勧めします(90)。一般的に、トランス脂肪酸は避けるべきです。さらに、飽和脂肪酸は食事で次第に減少するため、精製炭水化物ではなく不飽和脂肪酸に置き換える必要があります(112)。


追記:
Eating Patterns, Macronutrient Distribution, and Meal Planning(食事パターン、主要栄養素の配分、および食事計画)、Weight management(体重管理)、及びCarbohydrates(炭水化物)の項目の一部が、2019/4/18付けでADAコンセンサスレポート2019の内容が織り込まれてアップデートされています。因みに、削除された文章は上述の青色で示された部分です。


具体的には、

推奨事項

推奨事項5.11が下記に変更されました。

5.11 A variety of eating patterns are acceptable for the management of type 2 diabetes and prediabetes. Reducing overall carbohydrate intake for individuals with diabetes has demonstrated the most evidence for improving glycemia and may be applied in a variety of eating patterns that meet individual needs and preferences. For select adults with type 2 diabetes not meeting glycemic targets or where reducing glucose-lowering medications is a priority, reducing overall carbohydrate intake with low- or very low carbohydrate eating plans is a viable approach. B”

2型糖尿病および前糖尿病の管理には、さまざまな食事パターンが許容されます。糖尿病患者の炭水化物の摂取量を減らすことで、血糖値が改善することは多くのエビデンスで示されており、これは個人のニーズや嗜好に合ったさまざまな食事パターンに適用することができるかもしれない。 血糖値の目標に到達しない、または、抗血糖薬の服用量を減らすことが優先される2型糖尿病を患う特定の成人では、低炭水化物or超低炭水化物の食事プランで炭水化物の摂取量を減らすことはフィージブルなアプローチである。エビデンス評価…B


食事パターン、主要栄養素の配分、および食事計画

Emphasis should be on healthful eating patterns containing nutrient-dense foods, with less focus on specific nutrients (53)…“特定の栄養素にあまり焦点を当てずに、栄養豊富な食品を含む健康的な食事パターンに重点を置く必要があります”…この部分を削除

In addition, research indicates that low-carbohydrate eating plans may result in improved glycemia and have the potential to reduce antihyperglycemic medications for individuals with type 2 diabetes (62–64)…“さらに、研究により、低炭水化物の食事プランは2型糖尿病患者の血糖を改善し、血糖降下薬を減らす可能性があることが示されています(62–64)”…この部分も削除

追記された文章は次の二つです:

patterns in specific individuals strengthens, health care providers should focus on the key factors that are common among the patterns: 1) emphasize nonstarchy vegetables, 2) minimize added sugars and refined grains, and 3) choose whole foods over highly processed foods to the extent possible (Evert 2019).

特定の個人への異なる食事パターンについては、その相対的な便益を立証する有力なエビデンスが示されるまで、医療提供者はパターン間で共通の重要ポイントに焦点を当てるべきです。
1)非でんぷん質の野菜に重きを置く。
2)添加糖や精製穀物を最小限に抑える。
3)高度に加工された食品よりも、可能な限りwhole foodsを選ぶ。

Reducing overall carbohydrate intake for individuals with diabetes has demonstrated the most evidence for improving glycemia and may be applied in a variety of eating patterns that meet individual needs and preferences. For individuals with type 2 diabetes not meeting glycemic targets or where reducing glucose-lowering drugs is a priority, reducing overall carbohydrate intake with a low- or very low-carbohydrate eating pattern is a viable option. (Sainsbury 2018, van Zuuren 2018, Snorgaard 2017).

糖尿病患者の炭水化物の摂取量を減らすと血糖値が改善することは多くのエビデンスで示されており、これは個人のニーズや嗜好に合ったさまざまな食事パターンに適用できるかも知れません。
血糖値の目標に到達しない、または、抗血糖薬を減らすことが優先される2型糖尿病の人たちでは、低炭水化物or超低炭水化物の食事プランで炭水化物の摂取量を減らすことは実行可能なアプローチです。


ウェイトマネジメント

Studies of reduced calorie interventions show reductions in A1C of 0.3% to 2.0% in adults with type 2 diabetes, as well as improvements in medication doses and quality of life (50,51). Sustaining weight loss can be challenging (70,71) but has long-term benefits; maintaining weight loss for 5 years is associated with sustained improvements in A1C and lipid levels (72). Weight loss can be attained with lifestyle programs that achieve a 500–750 kcal/day energy deficit or provide ∼1,200–1,500 kcal/day for women and 1,500–1,800 kcal/day for men, adjusted for the individual's baseline body weight. .…全文削除(和訳は上述の通りです)

追記および置換えられた文章:

To support weight loss and improve A1C, CVD risk factors, and quality of life in adults with overweight/obesity and prediabetes or diabetes, MNT and DSMES services should include an individualized eating plan in a format that results in an energy deficit in combination with enhanced physical activity (Evert 2019).

過体重/肥満の糖尿病前症または糖尿病の成人の減量をサポートし、A1CおよびCVDリスク、並びに生活の質を改善するために、MNT(医学的栄養療法)およびDSMES(自己管理教育および支援)サービスは、身体活動の増進と併せてエネルギー欠損をもたらす形での個別の食事計画とする必要があります Evert 2019)。

In prediabetes, the weight loss goal is 7–10% for preventing progression to type 2 diabetes (Hamman 2006). In conjunction with lifestyle therapy, medication-assisted weight loss can be considered for people at risk for type 2 diabetes when needed to achieve and sustain 7–10% weight loss (Carlsson 2012, Booth 2014). People with prediabetes at a healthy weight should be considered for lifestyle intervention involving both aerobic and resistance exercise (Hamman 2006, Jeon 2007, Duncan 2003) and a healthy eating plan such as a Mediterranean-style eating pattern (75). For many overweight and obese individuals with type 2 diabetes, 5% weight loss is needed to achieve beneficial outcomes in glycemic control, lipids, and blood pressure (70). It should be noted, however, that the clinical benefits of weight loss are progressive, and more intensive weight loss goals (i.e., 15%) may be appropriate to maximize benefit depending on need, feasibility, and safety (73, Wing 2011). In select individuals with type 2 diabetes, an overall healthy eating plan that results in energy deficit in conjunction with weight loss medications and/or metabolic surgery should be considered to help achieve weight loss and maintenance goals, lower A1C, and reduce CVD risk (Sjöström 2014, Garvey 2014, Cefalu 2015). Overweight and obesity are also increasingly prevalent in people with type 1 diabetes and present clinical challenges regarding diabetes treatment and CVD risk factors (Prinz 2018, Lipman 2013). Sustaining weight loss can be challenging (70,71) but has long-term benefits; maintaining weight loss for 5 years is associated with sustained improvements in A1C and lipid levels (72). MNT guidance from an RD/RDN with expertise in diabetes and weight management, throughout the course of a structured weight loss plan, is strongly recommended. People with diabetes and prediabetes should be screened and evaluated during DSMES and MNT encounters for disordered eating, and nutrition therapy should accommodate these disorders (Evert 2019).”

糖尿病前症では、2型糖尿病への進行を防ぐための減量目標は7〜10%です(Hamman 2006)。2型糖尿病のリスクのある人には、7〜10%の体重減少の達成および維持が必要な場合、ライフスタイル療法と併せて薬物療法による体重減少を考慮することができます(Carlsson 2012、Booth 2014)。
健康的な体重の前糖尿病患者は、有酸素運動と筋トレの両方を組み入れたライフスタイル介入 (Hamman 2006, Jeon 2007, Duncan 2003) と、地中海スタイルの食事パターンなど健康的な食事計画を検討する必要があります(75)。多くの過体重および肥満の2型糖尿病の人にとっては、血糖コントロール、脂質、および血圧の有益なアウトカムを達成するには5%の体重減少が必要です(70)。
しかし、臨床的に利点のある体重減少は漸進的です。必要性、実現可能性、および安全性に応じて利点を最大化するには、もっと集中的な体重減少の目標(例えば15%)が適切な場合があることに注意してください(73)。
2型糖尿病の特定の個人では、減量薬and/or代謝手術と組み合わせてエネルギー欠損をもたらす全体的にヘルシーな食事計画を考慮するべきです。減量および維持の目標を達成し、A1Cを下げ、CVDリスクを低減する一助となるでしょう。 (Sjöström 2014, Garvey 2014, Cefalu 2015).
過体重と肥満は、1型糖尿病の人でもますます流行しており、糖尿病の治療とCVDリスクに関する臨床的課題を示しています(Prinz 2018, Lipman 2013)。減量を維持することは困難な場合がありますが(70,71)、長期的な利点があります。5年間の体重減少の維持は、A1Cおよび脂質レベルの持続的な改善に関連しています(72)
減量計画の過程を通して、糖尿病とウェイトマネジメントの専門知識を持つRD / RDNによるMNTガイダンスは強く推奨されます。糖尿病および前糖尿病の人は、DSMESおよびMNT(医学的栄養療法)中に摂食障害について検査し評価されるべきであり、栄養療法はこれらの障害に対処する必要があります(Evert 2019)。


炭水化物

Individuals who consume meals containing more protein and fat than usual may also need to make mealtime insulin dose adjustments to compensate for delayed postprandial glycemic excursions (97–99)…通常よりも多くのタンパク質と脂肪を含む食事を摂る人は、食後の血糖変動を代償するために食事中のインスリン投与量の調整が必要になる場合があります…削除

追記された文章:
Results from recent high-fat and/or high-protein mixed meals studies continue to support previous findings that glucose response to mixed meals high in protein and/or fat along with carbohydrate differ among individuals; therefore a cautious approach to increasing insulin doses for high-fat and/or high-protein mixed meals is recommended to address delayed hyperglycemia that may occur 3 h or more after eating (Evert 2019). Checking glucose 3 h after eating may help to determine if additional insulin adjustments are required (Bell 2016, Campbell 2016). Continuous glucose monitoring (CGM) or self-monitoring of blood glucose (SMBG) should guide decision-making for administration of additional insulin.

最近の高脂肪and/or高タンパク質の混合食の研究結果は、炭水化物を含む高タンパク質食and/or高脂肪食に対するグルコース反応が個人間で異なるという先行の知見を引き続き支持しています。 したがって、高脂肪and/or高タンパク質の混合食に対しインスリン投与量を増やす慎重なアプローチは、食後3時間以上に発生する可能性のある遅延型高血糖症に対処するために推奨されます(Evert 2019)。 食事の3時間後にグルコースをチェックすると、追加のインスリン調整が必要かどうかを判断するのに役立つでしょう(Bell 2016, Campbell 2016)。 継続的なグルコースモニタリング(CGM)またはセルフモニタリング(SMBG)は、追加のインスリン投与に関する意思決定の指針となります。





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