第1154回 COVID-19対策…感染・重症化・死亡リスク

晋三!
ボーっと生きてんじゃねーよ!



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密閉、密集、密接の条件がそろう場所がクラスター発生のリスクが高いことに異議を挟む余地はない。クラスターの制限や学校閉鎖、ソシアルディスタンス、手洗い、マスク、咳エチケット、換気といった公衆衛生的介入による感染防止効果は研究論文でも示されている。

しかし、専門家会議の新型コロナウイルス感染症対策についての提言は、感染に力点が置かれており、重症化および死亡への注目が極めて希薄である。
死亡率が極めて高い高齢者にとっては非常に気懸かりな点であろう。

死亡率は国別・地域別で大きな差がある。他国との比較で日本の死亡率は低いからと云う理由で手を付けないのは言語道断である。その差の背景には何かがある。それを究明することは非常に重要なことである。

また、厚生労働省の死亡に関する発表は新型コロナウイルスが原因とされる死亡数のみで、超過死亡と呼ばれる新型ウイルスとは直接関連ない死者(新型ウイルス流行に伴う医療崩壊により他の病気の治療を受けられなかった人など)も含めると大幅に増える可能性が浮かび上がっている。

異常事態延長やこういった点も含めて、安倍首相/専門家会議からはエビデンス(科学的根拠)に基づいた説明が全くなされない。これでは100年前のパンデミック・スペイン風邪の対策と変わらない。

上述した公衆衛生的な介入に加えて、小生が知る限りのその他リスク因子を纏めてみた。これらについても、専門家会議はエビデンスに基づいた説明を加えなければならない。アベノマスクの466億円は愚策として世界もずっこけたが、こういった一連の研究や助成金に費やすべし。

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連日のように恐怖を煽るような情報がネット上で横溢しているが一喜一憂してはいけない。焦っても糖尿病や肥満が一週間で解決できる筈もない。BCG云々と言っても高齢者が今さら接種しても致し方なく、緯度が問題だからと言って引っ越すわけにもいかない。
当ブログではこれらの点をHot Topicの記事で纏めているので参照していただくこととして、堅牢なランダム化比較試験(RCT)の出現を待たずとも、我々が安全に今できること、例えばビタミンDの適正量の摂取、或いは、高齢者の転倒防止のための自宅でのスクワット、3密を避け陽光を浴びてのジョギング・ウオーキングなどは行った方が良いと思う。




この記事へのコメント

M爺
2020年05月23日 10:25
科学的根拠を示さないのではなく、示せないのが実情と考えています。今回我が国の感染症対応力の致命的な欠如が露見しましたが、今後の第二波、第三波に対しては政府対応のみならず我々国民も含めて冷静に迎え撃つ覚悟と準備が必須です。公式発表に多少の色を付けた報道でお茶を濁す我が国のマスコミには、社会の木鐸とまでは言いませんが、後追い、後付けではなく、せめて並走する姿勢を見せて欲しいところですが過度の期待でしょう。BCGの有効性に関する前回のブログも読みごたえがありました。ご苦労をお察し致しますが、わたしのように貴重な情報として心待ちにしている読者もおります。今後ともcutting edgeを期待しております。