第1183回 中等度・重度のCOVID-19患者の治療にビタミンDは効果なし?

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“入院中の中等度・重度のCOVID-19患者に高用量200,000 IUのビタミンDを単回投与しても病状は改善されない”というブラジル・サンパウロ大学からの研究報告です。

JAMA
February 17, 2021
Effect of a Single High Dose of Vitamin D3 on Hospital Length of Stay in Patients with Moderate to Severe COVID-19A Randomized Clinical Trial

ブラジル・サンパウロ大学の研究チームは、平均年齢56.2歳の240名(女性104名)の入院患者を対象にして、二重盲検ランダム化プラセボ対照臨床試験を実施した。
入院患者を無作為に2群に分け、200,000 IUのビタミンD3またはプラセボを単回投与した。
主要評価項目:入院期間
副次評価項目:入院中の死亡率、集中治療室に移された患者数、人工呼吸を要した患者数と期間、25-ヒドロキシビタミンD血清レベル、総カルシウム、クレアチニン、およびC反応性タンパク質

結果:
ビタミンDの投与は、入院期間、ICUへの入院、人工呼吸器の挿管、死亡率のいずれのリスクも軽減しなかった。
具体的には、
入院期間の中央値は、ビタミンD3群7.0日[4.0-10.0] /プラセボ群7.0日[5.0-13.0]で有意差は無かった。
院内死亡率は7.6% vs 5.1%、集中治療室へ入室16.0%vs21.2%、人工呼吸器の必要性7.6% vs 14.4%だった。

結論として、“中等度から重度のCOVID-19入院患者にビタミンDを投与する意味はない”と研究者は締め括っている。

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