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zoom RSS 第949回 「朝ごはんを抜くと太る」は都市伝説です!

<<   作成日時 : 2016/04/07 14:09   >>

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第901回 朝ごはんを食べなければ太るって話は本当ですか』、『第479回 ダイエットには朝食が金、昼食は銀、夕食は銅ですか』で詳述したように、朝食と肥満についての “つくり話” が巷間に氾濫しています。

<The Bath Breakfast project>
朝食と健康/肥満の因果関係については、英国バース大学 /Nottingham大学の共同研究チームは2014年6月に、スリムで筋肉質な成人を対象としたランダム化比較試験を行い、「リーンな成人が朝食を毎日摂ると、身体活動量が高まり全体の食事エネルギー摂取量が増大した。しかし、安静時の代謝変化は認められなかった。心臓血管の健康指標は朝食あり/朝食抜きのいずれにも影響されなかったが、朝食ありは朝食抜きより午後と夕方の血糖が安定した」ことを発表しています・・・第686回 朝食習慣がエネルギーバランスと健康に及ぼす影響
今般、同チームは肥満の成人を対象としたランダム化比較試験を行い、朝食ありと朝食抜きの間でも体重の変化はないことを報告しています。

画像


American Journal of Clinical Nutrition
First published February 10, 2016, doi: 10.3945/ajcn.115.122044
The causal role of breakfast in energy balance and health: a randomized controlled trial in obese adults

背景:
肥満者の朝食と健康の因果性は明らかになっていない。

目的:
本研究では、自由生活での朝食習慣とエネルギーバランスとの因果関係を調べるためにランダム化比較試験を行った。

デザイン:
“Bath Breakfast Project”と呼ばれる本研究は、イングランド南西部のコホートにおける21〜60歳の成人男女を対象として追跡調査を行ったランダム化比較試験である。
二重エネルギーX線で測定した被験者の脂肪量指数は、女性(15名)≤13 kg/m2、男性(8名)≤9 kg/m2だった。
エネルギーバランスの構成要素(安静時代謝量/身体活動熱産生/食事誘発熱産生/エネルギー摂取)を自由生活の条件下で測定した。
被験者を無作為に2群に割り付け、一方には毎日11:00前に朝食≥700kcalを割り当て(朝食あり群)、もう一方は12:00迄何も与えず空腹状態にした(朝食抜き群)。
実験期間は6週間とした。
血液細胞/脂肪生検など健康マーカーをベースライン及び追跡期間に測定した。

結果:
午前中の身体活動熱産生は朝食抜き群より朝食あり群の方がより大きかったが(差分: 188 kcal/d; 95% CI: 40, 335)、24時間では一貫した効果は無かった(差分: 272 kcal/d; 95% CI: −254, 798)
エネルギー摂取量には有為な群間差はなかった(差分: 338 kcal/d; 95% CI: −313, 988)
体重は両群共に経時的に増加したが、体組成および安静時代謝量には変化はなかった(8 kcal/dayで安定)
経口ブドウ糖負荷試験へのインスリン反応は、朝食あり群で減少し朝食抜き群では高まったが、代謝/心血管の健康には群間差は生じなかった(P = 0.05)

結論:
肥満の成人では、毎日朝食を摂ると午前中の身体活動量は高まり、朝食を抜くとその後の食事の摂取量が代償的/部分的に増えたものの、体重およびインスリン感受性を除く健康アウトカムには群間差はなかった。







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