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zoom RSS 第991回 減量による骨格筋と臓器の減少(T2D)

<<   作成日時 : 2017/01/23 19:10   >>

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American Journal of Clinical Nutrition
First published November 23, 2016
Changes in skeletal muscle and organ size after a weight-loss intervention in overweight and obese type 2 diabetic patients


背景:
ヒトでの減量介入が骨格筋やその他臓器に及ぼす影響は明らかになっていない。

目的:
2型糖尿病で過体重の成人を対象として、食事/運動による減量介入が骨格筋など臓器の質量に及ぼす影響についてMRIを用いて2年に亘って調べた。

デザイン:
Look AHEADに登録された参加者の中から、女性53名と男性39名(平均年齢58 ± 7歳、BMI 32 ± 3)を対象として無作為に「ライフスタイル集中的介入グループ(ILI)」、「糖尿病サポート&教育グループ(対照群)」の2群に割り付けて2年間follow upした。
MRIを用いて骨格筋、心臓、肝臓、腎臓、脾臓、および膵臓を測定した。

補足説明:
Look AHEAD試験とは、集中的な生活スタイル改善による体重減少の効果を調べることを目的として2001年に始められたNIH(米国国立保健研究所)支援による大規模な臨床試験です。
年齢45〜76歳の過体重/肥満の2型糖尿病患者5121名を無作為に「ライフスタイル介入群」と「教育サポート群」に割り付けて評価が行われた。
生活スタイル介入群では、7%の減量とその維持を目標とし、グループセッションおよび個人面談を行い、カロリー制限(1日当たり1200〜1800kcal;脂質30%未満/蛋白質15%超/糖質50〜55%)および運動(週に少なくとも175分のmoderate-intensity physical activity)を実施した。さらに、必要に応じて治療薬を投与し行動療法を実施した。
一方、教育サポート群では、食事、運動、社会支援に関するグループセッションを3回実施した。


結果:
ベースライン時の体重、身長、年齢、性別、民族性について調整後、ライフスタイル集中的介入群の体重は、1年後に6.6±0.7kg少なく2年後には5.2±0.7kg少なかったが、対照群では有意な変化は認められなかった(−0.4 ± 0.6kg and −1.0 ± 0.7 kg after 1 and 2 y, respectively; P-interaction < 0.001)
全体的には骨格筋は1年目には両群で減少した(−1.4 ± 0.2 kg; P < 0.001)
しかし、上肢および下肢の骨格筋は2年目には回復した。
ライフスタイル集中的介入群では肝臓および脾臓の質量は各々−0.12 ± 0.02/−0.006 ± 0.003 kg減少したが、対照群では各々0.00 ± 0.02/0.004 ± 0.003 kg
と変化はなかった。
肝臓の質量は2年に亘って両群で0.013 ± 0.003 kg (P < 0.001)減少した。

結論:
対照群に比較して肝臓および脾臓の質量は体重が6.2kg減少後に減少した。但し、肝臓の質量は白人で減少したが、アフリカ系アメリカ人では認められなかった。
骨格筋と腎臓の質量は両群で減少した。
四肢の骨格筋は2年目に回復したが、体幹の骨格筋は回復しなかった。
骨格筋と比較して、高代謝率の臓器(心臓、肝臓、腎臓、脾臓)の不均衡な減少についてのエビデンスは見出されなかった。

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