2021/3/6 アップデート
英アストラゼネカ
ワクチンはアストラゼネカと英オックスフォード大の共同開発で、英国では今年1月に接種が始まった。臨床試験(治験)では、発症を防ぐ効果は平均70%と報告されている。日本政府と1億2千万回分の供給で契約している。このうち3千万回分は3月までに輸入される予定で、残りの9千万回分は…
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“コロナ報道とPCR検査の問題点”について、統合医療クリニック徳院長がMedical Tribuneで声高に語っておられるので紹介します。
メディアが報じない新型コロナの「問題」
2月14日に名古屋で医師らがイベント開催へ
2021年02月01日
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、ポリメラーゼ連鎖反応(…
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肥満はインスリン抵抗性、糖尿病、脂質異常症、高血圧、脂肪肝と関連しており、心血管疾患のリスク因子です。米国医師会は2013年6月の年次総会で肥満を病気と認定しました。しかし、この決定を巡って「肥満と糖尿病は必ずしも重なっていない…1」、「代謝的に健康な肥満は存在する…2」、「健康な肥満者は存在しない…3」、「肥満者の健康は一時的…
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2012/2/12 アップデート
菅政権のコロナ対策をダイエットになぞらえて分かり易く説明しています。
2021/1/22付け、バイデン大統領から “National Strategy for The Covid-19 Response and Pandemic Preparedness…新型コロナ対策とパンデミック準備体制…
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カナダ・サスカチュワン大学の研究によると、正常高値血圧(130/85 mmHg)又はステージ1高血圧(159/99mmHg)の人には、活発なウォーキングよりストレッチの方が血圧を下げるには効果的のようだ。
Journal of Physical Activity and Health
2021/1/20
Stretch…
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遺伝学者ら22氏が撤回を要求
現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断において世界中で使用されているポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の遺伝子の有無を検出する方法だが、SARS-CoV-2の遺伝子配列を初めて報告した論文(Euro Surveill 2020; 25:…
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは依然として収束の兆しが見えない。
医学ジャーナルの四天王 “The New England Journal of Medicine” が、前トランプ大統領を危険なほどに無能な政治的リーダーと社説で非難糾弾したことは、“第1160回 N Engl J Medがトランプ大…
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PCR検査の陽性者=感染者ではない!!
『新型コロナウイルスの国内感染者が29日、新たに809人確認され、累計10万人を超えた』…10月30日の朝日新聞1面のトップ記事です。
これは陽性者数であって感染者数ではありません。
西村大臣、小池都知事、NHK、保健所までもが“陽性者=感染者=患者”と一括りして間違った発言をし…
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第III相試験の被験者集めの完了の便りも飛び交い、今月末には早くも結果さえ判明し始める(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防ワクチンは場当たり的に扱うことなく、安全で効果的なもののみ世に出すと米国FDAは約束しました(2,3)。それにワクチンメーカー9社は早まった承認申請はしないという稀にみる珍しい共同声明を発表…
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もうすぐ季節性インフルエンザのハイシーズンが到来します。
あなたは予防接種どうしますか?
厚生労働省の考え方は?
インフルエンザワクチンは半世紀にも亘って接種を強制され続けてきましたが、今では任意接種となりました。更に、厚生労働省は、「ワクチンにはインフルエンザウイルスの感染を完全に抑える働きはない」ことを認め、「発病…
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免疫系を含むコロナ諸文献を全般的にレビューしつつ、ビタミンDの有益性を再確認しました。
長文ですが目を通してください。きっとお役に立つと思います。
因みに、わたしはビタミンD販売業者の回し者ではありません(笑)
高齢者の重症化と死亡率
世界保健機関(WHO)は、ヨーロッパで新型コロナ感染症で死亡した人のうち95%…
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身体活動の強度と死亡率に関する2つの研究を取り上げます。
1つ目は、オーストラリアのSydney大学/Australian Catholic大学/James Cook大学による共同チームの報告で、“Moderateよりvigorous強度の身体活動の方が長生きする”という仮説を支持しています。
(注)Moderateおよ…
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掲題に関する直近の研究報告を幾つか取りまとめて紹介します。
一つ目は、
イランTehran University of Medical Sciencesと米国Boston大学による横断研究で、
体内のビタミンDの状態とCOVID-19重症化/死亡リスクとの関連を報告しています。
<要約>
…

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専門家はコロナ感染が終息気味だと言う。
しかし、その理由はわからないと言う。
go Toキャンペーンの推進で、週末はどこもかしこも3密ゆるゆるで混雑している。マスク着用と手洗いで感染の勢いが止まったとでも思っているのか、特に若年層は気にも留めないかのようだ。釣られて巣ごもり疲れの高齢者も外出が増えている。
元専門家会議副座…
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2020年9月24日、国立国際医療研究センターは、COVID-19患者の血中の液性因子を、病態の経過に沿った形で網羅的解析を行い、重症化を予測する5つの液性因子を同定したと発表しました。
その骨子は、
・COVID-19の重症・重篤化へ至る患者は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染した初期から、血液中のCC…
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雑談あれこれ
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、米国ではCOVID-19感染者数750万人/死者数21万人を超し、いずれも世界最多となっています。
世界的に権威のある医学ジャーナル “The New England Journal of Medicine”は、208年の歴史を通して政治家候…

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心血管疾患は世界的に蔓延しており、世界ベースで全死亡の33%を占めている。
心血管疾患は予防可能な慢性疾患であり、世界保健機関(WHO)は「早期の心血管疾患の約75%が予防可能であり、食事改善がその基礎である」と推定している。しかし、巷間に溢れている健康的な食事パターンの情報は玉石混淆であり、今流行りの“Ketogenic die…
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本研究では、継続的リモートケア介入群(CCI群)にはアプリが割り当てられ、医療従事者が遠隔医療により、栄養性ケトーシスを達成・維持するための個別指導をおこなった。第1128回 ケトン産生食の長期的な有効性と安全性!?の延長で3.5年の追跡調査です。
Journal of the Endocrine Society
May…
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2020/6/13 アップデート
COVID-19の感染・重症化・死亡リスクの諸因子について直近の情報を末尾に追記しました。
第1141回~第1156回で新型コロナに関して詳述していますが、初めての方のために中間的に取り纏めておきます。
新型コロナウイルス(COVID-19)は第1波で終息…

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歴史を振り返ると、1968年の香港インフルエンザは感染127,086名/死亡985名との記録があり、SARS(重症急性呼吸器症候群)およびMERS(中東呼吸器症候群)も日本でのオーバーシュートは見られなかった。
多くの犠牲者が出た災いは下表の通りで、1918年からのスペイン風邪が1923年の関東大震災の約105,000人を上回る。…
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感染症パンデミックは二通りの終わり方をする。
COVID-19終息についての続編を書こうと思っていた矢先に面白い記事を見つけました。実に的を射た内容です。
The New York Times
May 10, 2020
How Pandemics End
An infectious outbreak can con…
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晋三!
ボーっと生きてんじゃねーよ!
密閉、密集、密接の条件がそろう場所がクラスター発生のリスクが高いことに異議を挟む余地はない。クラスターの制限や学校閉鎖、ソシアルディスタンス、手洗い、マスク、咳エチケット、換気といった公衆衛生的介入による感染防止効果は研究論文でも示されている。
しかし、専門家会議の新型コロナウ…
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イスラエルTel Aviv大学の研究が、May 13, 2020年5月13日付けで、医学ジャーナル四天王といわれるJAMAに掲載された。
この研究では35〜41歳の成人を対象とし、幼少期にBCGワクチン接種した成人と接種しなかった成人において、新型コロナウイルスIgG抗体の検査を実施しているが、陽性率に差は無く予防効果は認めら…
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米国ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によると、2020/5/16の時点で新型コロナウイルス感染症による死者が世界全体で31万人を超えた。
1~2日ごとに1万人以上の死者が増える状態が1カ月半以上にわたって続いており、被害拡大は衰えていない。感染者は460万人を上回った。
集団免疫率
一般的に集団免疫が機能するには「Z>1…
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ハーバード大学医学部の教授、且つ、マサチューセッツ州ボストンにあるブリガム・アンド・ウィメンズ・ホスピタルの予防医学部門のチーフでもあるDr. JoAnn Mansonも当ブログで取り上げた研究論文を引用して、ビタミンD補給が新型コロナウイルスの感染リスクと重症化リスクを軽減する可能性があることを指摘しています。
Meds…
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先ずは、”第1142回 新型コロナウイルス vs ビタミンD” を読んでください。
Paul Lips et alの研究では、ビタミンD欠乏を血清25(OH)Dレベル<50 nmol/L or 20 ng/mLと定義すると、北欧では人口の20%未満、西欧/南欧/東欧で30~60%、中近東では最大…

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2020/5/8 アップデート
安倍首相は、感染者の減少が期待通りではなかったとして、緊急事態宣言を全国一律で5月31日まで延長を発表した。外出自粛や施設使用制限などに強弱をつけるという対応で、13の特定警戒都道府県とそれ以外の34県を明確に区分し、経済活動を部分的に容認する姿勢を打ち出した。
専門家が「自粛の緩み」から再び感染…
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君には難しいかも…
パパ・ママにしっかり読んでもらってね!
ニュージーランドでは、早期にGDPの4%に相当する8000億円規模の経済対策および世界的にも厳しい都市封鎖を実施して、アーダーン首相がテレビ・メッセージで “stay home, be strong but be kind, We will be OK“ と国民に語…
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2020/05/08アップデート
米国Cedars-Sinai Medical CenterのJonathan Grein et al.は、開発中の抗ウイルス新薬RemdesivirをCOVID-19重症患者に例外的に使用した結果、68%(53人中36人)の患者で臨床的改善が見られ、2020年4月10日付け N Engl J Me…
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2020/10/29アップデート
COVID-19に関する医学的情報メモをshareします。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と血液型との関連性を報告する2つの研究が、Blood Adv. (2020 Oct 27)に掲載されている。
1つ目は、The association of ABO blood …
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“第1141回 新型コロナウイルスとインフルエンザについての考察”で紹介したWilliam Grant et al.による新研究について、Google翻訳も質が良くなっているので全文の和訳は割愛することし、ここでは解説とコメントを思いつくがままに順不同で書きます。
この論文では、ビタミンDは、ウイルスの複製率を低減させる抗…
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新型コロナウィルス感染者が増えています。
2020/4/23で国内感染例11,993人です。
死者は299人です。
連日マスコミは恐怖を煽るような報道をしています。
他方、厚生労働省の人口動態調査によれば、季節性インフルエンザによる日本国内における死亡者数は、2015年は2,262人、2016年は1,463人、2017年…
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これは初心者のための科学的根拠に基づいた最効のダイエット指南書です。
ヤフー知恵袋でよくある質問を見て作成しました。
適正な体重の落とし方って実は超簡単なんです!
目標体重ⅹ25~30で算出される数値を1日の総摂取カロリーにしてください。
但し、女性は1200kcal、男性は1500kcalを下回らないようにしてくだ…
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久し振りにヤフー知恵袋(ダイエット&フィットネス)を覗いてみました。
小中高生からの質問が随分増えていることに些か驚きました。
主徴としては、質問者の多くはいわゆる正論を欲しているのではなく、自分の考えに同意してくれる回答を求める傾向があります。それが間違い情報であってもベストアンサーに選ばれるわけですから、回答者は“豚も煽…
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2型糖尿病って治る病気だよ!
俺、何度も治せたぜ!
世の中の多くの人は自分の考え方は正しいと思っています。
違う意見には敏感で、同じ考え方の人たちといると安らぎを感じます。
これは人の常であり、別に悪いことでもないでしょう。
しかし、自信過剰になるとやがては異なる考え方の人を排斥し始めます。
自分ではフェイクバスター…
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DiRECT研究は2型糖尿病患者ではベータ細胞機能が不可逆的に失われるという従来のパラダイムを覆すものだと主筆者は強調しています。
『Diabetes Remission Clinical Trial (DiRECT)』は、その名称が示す通り“糖尿病の寛解についての臨床試験”であり、英国のニューキャッスル大学のロイ テイラ…
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前回の ”第1134回 低脂肪食のメリットと科学的根拠?” の続きです。
米国糖尿病学会
米国糖尿病学会も低脂肪の考え方に準拠してきたが、2013年に『全ての糖尿病患者に有用と決定づけられる理想的な食事パターンはない。糖尿病患者にとって、どの食事パターンを選ぼうとも重要なのは総エネルギー摂取量である』『食事のパターンは、…
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前回の “第1133回 低カロリー/低脂肪の食事が全米を席巻するまでのプロセス” の続きです。
低脂肪食にどのような優位性があるのか?
心血管疾患
心臓病による死亡率は1950年から1998年までに何と53%減少したことが報じられた…J Nutr 1998 Feb “History of recommendat…
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油・脂と言えば「体に悪そう」「太りそう」というイメージを持つ人が多いのではないしょうか?
私たちは長い間、“健康のために脂質の摂り過ぎには注意しましょう”と教えられてきました。
健康診断で中性脂肪やコレステロール値が高いと、“脂っこい食事は控えてください”と医師から注意されました。
しかし、日本動脈硬化学会は「食事…
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久し振りにLyle McDonaldのダイエット記事を紹介します。
どなたにも理解しやすいように意訳しました。
ダイエットの鍵…あなたが痩せない理由は?
先ずは巷間に流布する代表的な都市伝説について説明します。
<都市伝説>
・インスリンレベルが高いから
・炭水化物を食べるから
・Sugar
・…
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雑談あれこれ 💣⚡💥
「米国糖尿病学会の“食事療法に関する勧告2013年”で、糖質制限ダイエットは正式に受容されました」「カロリー制限食はすでに時代錯誤の代物です」と、まるで第二次大戦時の戦果を誇張した大本営発表のように、江部センセは得意げに語っていましたね。
ところが、 “第1124回 江部医師が糖質制限の真実をポ…
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The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism
19 October 2019
Lipid metabolism links nutrient-exercise timing to insulin sensitivity in men classified as over…
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日本糖尿病学会が “糖尿病診療ガイドライン2019” をonlineで公開しました。
江部医師・山田医師らが主唱する糖質制限を推奨していません!
注目の食事療法は第3章です。ぜひ全文をお読みいただきたいが、茲ではその中でも我々の最大の関心事である「栄養摂取比率をどう定めるべきか?」と「炭水化物の摂取量は糖尿病の管理にどう…
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糖質セイゲニストに朗報です。
2型糖尿病患者262名を対象とした2年間のアプリ遠隔医療による研究で、『低炭水化物ケトン産生食を選択したグループは、血糖値・インスリン・HbA1c・体重・血圧・トリグリセリド・肝機能および炎症の改善が見られたこと、投薬依存が減ったこと、骨密度に悪影響しなかったこと、更に、好転53.5%/寛解率17.6%だ…
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『ロミオとジュリエット』に出てくる有名なセリフで、争いを続ける両家を嘆いて名前の無用さを訴えています:
What’s in a name? that which we call a rose.
By any other name would smell as sweet.
和訳すると、
名前っていったい何なの?
バラを…
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米国医師会は2013年6月の年次総会で肥満を疾患と認定しました。
この決定を巡って、「代謝的に健康な肥満は存在する」、「健康なデブなどいない」、或いは「肥満者の健康は一時的な状態に過ぎない」といった賛否両論の見解が出ています。
英国でもこの課題について専門家がBMJで論争しています。
Science Daily
20…
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多くの人が加齢に伴う体重増加を体験している。
この問題を解消するには、脂質代謝回転(脂質の蓄積および除去する能力)が脂肪組織量をどのように調節するのかを理解することが重要だそうだ。
スウェーデン・カロリンスカ研究所のArner & Spaldingら研究チームは、『加齢に伴い脂質の除去率が低下し、脂質の取込みが相互に調整でき…
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江部医師を強弁家や詭弁家と評する人もいます。「強弁」は筋の通らない自分の考えや言い訳を押し通すために強引な主張をすることで、「詭弁」は言葉巧みに相手を騙すことです。二者択一では私はズル賢いイメージを持つ詭弁家だと思います。
過日TV番組に江部医師が登場し、「お腹いっぱい食べて楽々痩せる」、「お肉をいくら食べても太らない」、…
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一部の糖毒教過激派は排他的に糖質制限食の絶対優位性を主唱し、町の脚自慢のおじさんは“ジョギングを励行することで脂質プロファイルと血糖が全て正常になった”と言い、“高強度の筋トレで2型糖尿病が治った”という筋トレ愛好家もいます。
糖尿病と運動についての研究は当ブログでも幾つか取り上げましたが、米国糖尿病学会(ADA)は運動療法につい…
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Diabetes Care
Position Statements
5. Lifestyle Management: Standards of Medical Care in Diabetes—2019
医学的栄養療法の内容骨子を和文でまとめたので参考になさってください。
<推奨事項およびエビデンス評価>
…
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空腹状態(Fasted)および摂食後(Fed)の有酸素運動が、食欲、パフォーマンス、エネルギー消費量、体重、筋量に与える影響を比較しました。
食欲
Deighton K et al. [1]
健康な適正体重の男性12名を対象とし、絶食状態および食後(標準テスト食;1日摂取エネルギーの30%で主として炭水化物)に…
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運動するとお腹が空いて食欲が高まるのでダイエットには逆効果である。
これってホントですか?
いいえ、間違った考え方です!
食欲の制御
食欲/摂食は多くの経路で複雑な制御を受けていますが、'homeostatic(恒常的)制御 or hedonic(快楽的)制御に2大別されます。
前者は、脳では視床下部や脳幹…
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☕ コーヒーブレイク♪(^.^)
甲子園まであと1勝にまで迫った中で、
163キロ右腕の佐々木投手を温存した指揮官の大英断は、
依然として賛否両論が渦巻いています。
因みに、
知人の息子さんは中学時代サッカー部で、
監督から「お前はうちの秘密兵器だ」と言われ、
一度も試合に出してもらえなかったそうだ。
…
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『2型糖尿病の発症リスクのある人たちにとって、低炭水化物食は体重を減らさなくても有益のようだ』という米国オハイオ州立大学の研究報告を紹介します。
JCI insight
June 20, 2019
Dietary carbohydrate restriction improves metabolic syndrom…
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Update 2019/5/30
本邦で糖質制限の第一人者を自負するE医師が、「米国糖尿病学会のコンセンサスレポートの中でエビデンスが最も豊富であるとして、糖質制限食が一番積極的に推奨されています」とはしゃいでおられる。
根も葉もない誤報だとは言いませんが、自分勝手な解釈に基づいた誇大喧伝です。
同医師が言うよ…
糖尿病患者のための最善の減量プランは何でしょうか?
減量のためには、主要栄養素の配分や食事パターンに関係なく、エネルギー収支バランスが欠損となる食事プランを続けることが成功のために重要です(160-163)。糖尿病患者を対象にした主要栄養素の様々な組成による食事プランを調査した研究は多いですが、体重、A1C、血清脂質、…
糖尿病食事療法はどのように定義され提供されていますか?
国立医学アカデミー(以前は医学研究所)は、「食事療法とは、栄養素または全食物の摂取を変更することによって、疾患や健康状態を治療すること」と大まかに定義しています(7)。糖尿病の食事療法を補完するために、ヘルスケアチームのメンバーは、糖尿病患者が個々のニーズを満たす…
Diabetes Care 2019 May; 42(5): 731-754.
Nutrition Therapy for Adults with Diabetes or Prediabetes: A Consensus Report
糖尿病または前糖尿病の成人のための栄養療法:コンセンサスレポート
この…
米国糖尿病学会(ADA)から“Nutrition Therapy for Adults with Diabetes or Prediabetes(糖尿病/前糖尿病を患っている成人のための食事療法)に関するコンセンサスレポート”が発表されました。この新しいコンセンサスレポートは、ADA 2014 position statem…
こちらで取り上げた研究論文は、初心者の方にも分かるように簡単に説明すると、『目標体重まで減量出来ても、殆どの人が1~2年でリバウンドしている。体重が減るとエネルギー消費が低下することはよく知られた現象だが、食事の栄養構成がこの適応熱産生(adaptive thermogenesis)にどのように影響するかはよくわかっていなかった。し…
二重標識水法はエネルギー代謝測定のゴールデンスタンダードと言われています。
“この二重標識水法で超低炭水化物ダイエットがエネルギー消費量を高めることを測定した”というLudwigらによる研究報告がありますが、これは方法論としてホントに正しいのか論議すべき問題であるとDr Kevin Hallは力説しています。
bio…
炭水化物-インスリンモデル(CIM)を主唱するDr David S Ludwigらによる研究では、低炭水化物食にすると高炭水化物食に比べて1日当たりの総エネルギー消費量が209~278kcal、又は、炭水化物のエネルギー比率が10%低下するごとに50~70kcal増加したそうだ。減量体重の維持および心血管疾患の予防には、脂質を減らす…
アメリカ保健社会福祉省(HHS)が、“健康づくりのための身体活動ガイダンス第2版”を2018年11月12日付で発表しました。
JAMA/Special Communication
November 12, 2018
The Physical Activity Guidelines for Americans
…
雑談あれこれ♪(^.^) v
師走まで1ヶ月を切り、あっという間に1年が駆け抜けて行こうとしてます。
このブログへ初めて訪問する方も増えているようですので、暫し佇み総括の意味も込めて、当ブログの特徴について説明を加えておきます。
このブログの主目的は、巷間に蔓延るダイエット&フィットネスのウソを、科学的エビデン…
毎年、米国スポーツ医学団体American College of Sports Medicineは世界各地のフィットネス専門家を対象にアンケート調査でフィットネストレンドを予測しています。
本ブログでは2014年を最後にして静観していましたが、 “2019年の世界フィットネストレンド調査” が発表されたので久し振りに取り上…
減量で除脂肪体重は25%減少するという“Quarter FFM Rule”が広く引用されていますが、この考え方へのシステマティックレビューと批判的論評が今回紹介する研究論文のテーマです。
イントロ
低カロリー食による減量で除脂肪組織が過度に減少すると様々な有害リスクがもたらされる(1,2)。故に、1世紀にもわたる…
食事制限で減量すると、体脂肪(FM)だけでなく筋肉など除脂肪量(FFM)も減少します。具体的な説明に入る前に、おさらいの意味でFFM/LBMについて一覧表に取りまとめてみました。
LBM(Lean Body Mass)及びFFM(Free Fat Mass)は、いずれも除脂肪量と和訳されていますが、…
ダイエットによる体重の減少が適応熱産生(Adaptive Thermogenesis=AT)に及ぼすインパクトはどのくらい大きいのか、また、減量後の維持期にも同様に影響するのかどうかは私たちの大きな関心事です。
写真は、“第100回 初心者のためのウェイトマネジメント”でも紹介しましたロシアの売れっ子モデルIrina-…
管理栄養士や自称ダイエット専門家の多くが、ダイエットに失敗する理由として次の4点を強調しています。
これらアドバイスのどこが間違いなのかあなたは分かりますか?
はじめに
適応熱産生(adaptive thermogenesis=AT)とは、減量時と増量時に伴うエネルギー消費量の変化のことです。各アイ…
The American Journal of Clinical Nutrition
2018/10/12
No consistent evidence of a disproportionately low resting energy expenditure in long-term successful weigh…
肉は2型糖尿病リスクの独立因子だが、卵はそうではないという米国ロマリンダ大学からの報告です。
ちょっと待ってください!
タマゴはいくら食べても良いんだと早とちりしないように!
この研究はAmerican Egg Board (AEB)から資金提供を受けています。AEBの使命は研究、教育、宣伝を通じてタマゴと卵製品の需要を促進す…
運動により動脈内の乳酸レベルが高まると筋細胞内pHの回復が遅れる。
ローイングの方がハンドグリップより回復が遅い。
European Journal of Applied Physiology
November 2018, Volume 118, Issue 11, pp 2429–2434 | Cit…
食事内容を変えなくても有酸素運動をすることで、いわゆる善玉と呼ばれる腸内細菌アッカーマンシアが増加し、悪玉プロテオバクテリアが減少することが判ったという、フィンランドのユヴァスキュラ大学/ツルク大学らから報告です。
ダイジェスト
運動が腸内微生物を変えることは最近の研究で示唆されている。
本研究では、セデンタリ…
・糖質制限は誰にとっても最高のダイエットである!
・カロリーは重要ではない!
・炭水化物-インスリンが肥満の元凶である!
・お肉はいくら食べても太らない!
B層の知識レベルが低い人たちに向かって、相変わらず得意顔でこのように↑語り続ける医療関係者のみなさんへ
当ブログのhot topicで紹介している記事を…
英国Plymouth大学のDr Linda Solbrig率いる研究チームから、BMIが25以上の太った141名を対象にFunctional Imagery Training(FIT)と呼ばれる新セラピーで、従来の言葉だけによって変化を模索するMotivational Interviewing(MI)セラピーにくらべて、平均…
ワクチン、薬剤、及び医療機器に関する企業から資金提供を受けた研究では、デザイン/実施/報告に企業側の社員が深く関与しているようだ。
BMJ
2018/10/3
Collaboration between academics and industry in clinical trials:cross sectiona…
当ブログ記事の人気ランキング上位100を2018年10月14日付けで整理しました。
カッコ内の数字は累積アクセス数です。
1位:第193回 最大酸素摂取量・・・VO2max(43,299)
2位:第103回 脂肪燃焼率と脂肪燃焼量の大きな誤解!(39,095)
3位:第219回 基礎代謝とはこういうものな…
2018年単年のブログ記事(第1035回~第1094回)の中から人気トップ20をリストアップしました。
1位 低炭水化物で究極のダイエット Part-2
2位 低炭水化物で究極のダイエット Part-1
3位 糖質制限のメリットを究明する!
4位 カロリー制限ダイエットに抗老化効果・寿命延長効果あり
…
腸内細菌叢の組成がダイエットに関係しているそうです。
Mayo Clinic proceedings
Gut Microbial Carbohydrate Metabolism Hinders Weight Loss in Overweight Adults Undergoing Lifestyle Interven…
完全菜食を促す米国の非営利組織PCRM(Physicians Committee for Responsible Medicine)らからの研究報告です。
Nutrients
2018/9/14
A Plant-Based High-Carbohydrate, Low-Fat Diet in Overweight …
腸内細菌についても暫く取り上げていませんが、奇抜な研究報告が発表されたので紹介します。シンガポール/イスラエルの大学による共同研究です。
6種類の人工甘味料(アスパルテーム、スクラロース、サッカリン、ネオテーム、アペルファムカリウム)及びこれら人工甘味料入りの10種類のスポーツサプリメントに有毒性があることが分かった。消化器系で見…
2020/1/12アップデート
“健康&疾患” 及び“ その他”の索引です。
糖尿病(全般)
第291回 糖尿病患者の体重と死亡率
第433回 妊娠糖尿病
第511回 CKD合併2型糖尿病と食事
第567回 低血糖の再発はデグルデク投与で増加せず
第578回 インスリン投与量が多い1型糖尿病の夜間低血糖…
2020/1/12アップデート
エクササイズ関連の索引です。
エクササイズ全般
第43回 筋肉と運動の種類
第44回 筋肉の運動形態
第45回 筋肉の生理学的特性
第47回 筋力について
第58回 運動の効用
第64回 「二足のわらじ」と「オーバートレーニング」
第72回 2011年のフィットネスト…
2020/1/12アップデート
2011年初めに軽い気持ちでスタートしたこのブログも、今や記事数1000を突破しました。ブログ右端のテーマ一覧の項目数には限りや欠落があり、“見たいと思う記事を探し出すこと”、或いは、“特定のテーマを体系的にフォローすること”が難しくなっています。そこで、ブログサイト検索が容易にできるよ…
スクラロースは1976年にイギリスでテイト&ライル社により、砂糖を基に開発された人工甘味料の一つで、24時間後にほぼ100%が代謝・分解されることなく排泄されるため血糖値やインスリン値にも影響を与えないといわれてます。
American Journal of Clinical Nutrition
2018年9月Vo…
『代謝的に健康な肥満者は存在する。20人に1人はいる。その他の代謝リスク因子を有していなければ、死亡率が高まることはない』と米国ヨーク大学の研究チームは言っている。
Clinical Obesity
2018/7/12
Individuals with obesity but no other metabolic …
Clinical Gastoroenterology and Hepatology
Obesity and Weight Gain Are Associated with Progression of Fibrosis in Patients with Non-alcoholic Fatty Liver Disease
…
糖質制限を強く勧める先生方のお顔が、貧相なバッタやキリギリスと重なって見えるのは小生だけでしょうか…おっと失礼!
Biogerontology
2018/10/3
Carbohydrate-restricted diet promotes skin senescence in senescence-acceler…
短い高強度インターバル(HIIT)やスプリントトレーニングで、moderate強度で長時間の有酸素運動と同様のミトコンドリア機能の改善が出来る。
American Physiological Society.
2018/9/5
Acute HIIE elicits similar changes in human …

人の歩行とは、前方に出した片足が着地する前に、着地点方向へ重心を移動させてゆくことです。つまり、“片足で体重を支持する立脚相”と“もう一方の足が地面を離れている遊脚相”からなり、この一連の動き全体を歩行周期といいます。立脚相は歩行周期の60%、遊脚相は歩行周期の40%を占めています。因みに、両足が完全に地面から離れている状態…
家族団らんも良いですが、お子さんのハンバーガーの食べ過ぎにご用心!
Respirology
Systematic Review
Is the consumption of fast foods associated with asthma or other allergic diseases?
ファス…
お酒と健康リスクに関しては、2014/7/15 付け “第694回 適量なら酒は百薬の長!?” を最後にして取り上げていません。「適量はプラスだが、過度な飲酒は命を縮め、全く飲まねば意外と利益は無くマイナス作用する」というU字型説、つまり“酒は百薬の長されど万病の元” という故事をサポートする説に対し、「適量なら安全というのは間違い…
韓国からの研究報告です。
体重変動、血圧、コレステロール、および血糖値レベルの高い人は、死亡や心臓発作/脳卒中のリスクが高いそうだ!
・全死因死亡リスク:227%
・心筋梗塞:143%
・脳卒中:141%
American Heart Association(アメリカ心臓協会)
Circulation
Asso…
ブラジルの18歳の男女を対象として、食事パターンと血中脂質プロファイルとの関連を調べたところ、肉製品/ファーストフード/キャンディ/ソーダ/乳製品などの食品で、善玉コレステロール・悪玉コレステロール・中性脂肪・総コレステロール値いずれも、女子の方が悪影響を受けやすいことが判った。
Nutrition Journal
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ビギナーの方は最後のマイコメントを読むだけで充分です。
The American Journal of Clinical Nutrition
2018 September
The role of eating behavior traits in mediating genetic susceptibility t…
細胞の大半は分裂できる回数に限りがあります。これには、細胞の末端に位置するテロメアが深く関係しています。テロメアは赤ちゃんの時が一番長く、加齢と共に短くなっていくので、テロメアの長さを知ると寿命がわかります。
テロメアの長さの単位はbp(塩基対)と表現しますが、テロメアを短くする要因として肥満、喫煙、運動などが挙げられ…
現実的・臨床的に有意でない作用を過大評価・誇大宣伝して消費者に売りつけようとするのは、美容/健康食品及びダイエット関連の業者が得意とする常套手段です。
この研究はそれを暴く一例です。
最近流行のアフィリエイトも業者の巧妙な販売戦術の一つです。
個人がブログで商品を紹介し、売れたら企業が報酬を支払うというやり方で、個人は薬事…
徐々に本数を減らすより一気に減らす方が良い理由が明らかになりました。
米国Minnesota大学/Texas大学/Duke大学/Pennsylvania大学/Philadelphia大学/Johns Hopkins大学/Mayoクリニック/Moffittがんセンターなどによる共同研究チームからの報告です。
JAMA
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シンガポールNanyang Technological Universityの研究チームは、慢性腰痛で悩むレクリエーションランナーにレッグプレスやスクワットなどの下肢トレーニングを勧めています。
Medicine & Science in Sports & Exercise
2017 Dec;49(12):2374-…
レクレーションランナーやジョガーの多くが着圧ストッキングを着用して走っています。血液凝固系や線溶系活性化に問題はないのでしょうか?
European Journal of Applied Physiology
October 2018, Volume 118, Issue 10, pp 2171–2177…
Medicine & Science in Sports & Exercise
50(10):2058-2066, October 2018
Glucose Tolerance is Linked to Postprandial Fuel Use Independent of Exercise Dose
目的:
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坐位時間の長さと健康リスクに関しては、当ブログでも数多く取り上げています。
今般、カナダ・トロントInstitute for Work & Health (IWH)のPeter Smith氏らから意外な研究報告がありました。立位中心の職業は坐位中心の職業より心血管疾患リスクがナント約2倍高いそうです。
America…

抗酸化リッチな食事を心掛ければ死亡リスクは低減する!
Advances in Nutrition
2018/9/20
Dietary Antioxidants, Circulating Antioxidant Concentrations, Total Antioxidant Capacity, and Risk …
喫煙者では効果はさらに高まる!
anti‐inflammatory dietとは、直訳すると抗炎症性の食品で、果物、野菜、紅茶、コーヒー、全粒パン、朝食シリアル、低脂肪チーズ、オリーブオイル、キャノーラオイル、ナッツ、チョコレート、適量の赤ワイン、ビールなどを指します。
因みに、炎症性の食品(pro-inflamma…
3ヶ月余りのブログ休眠中に一番気になっていたのは、Dr. Ebbeling & Ludwigが主張する “carbohydrate-insulin model of obesity”の研究論文のフォローでした。だから一挙に書き上げました。ブランク期間で欠けたその他の情報についても、穴埋めすべく駆け足でcatch upして…
果物・野菜・全粒穀物がリッチで、加糖(遊離糖)・塩分・加工肉を抑えた食事パターンは、女性の健康的な細胞老化を促す一助となる。
American Journal of Epidemiology
June15 2018
Diet Quality Indices and Leukocyte Telomere Length…
寿命(Lifespan)とは一生の期間であり、余命(life expectancy=expectation of life)とはある年齢の人があと何年生きられるか、つまり、これから先残っている命の期間を指し、健康寿命(healthspan)とは各人の人生の中で健康を維持できている期間のことです。そして、フレイル(高齢による運動機能や…
英国East Anglia, Aberdeen and Cambridge大学の共同研究で、魚、果物、ナッツ、野菜、豆が豊富で、肉や乳製品が少ない地中海スタイルの食生活で、40歳以上の女性の脳卒中リスクが低下し、心血管疾患リスクが高い成人の脳卒中リスクも軽減することがわかった。
Journal of the Ameri…
新研究によれば、65歳以上の高齢者がしっかり地中海ダイエットを続けると、死亡リスクは25%低下するそうだ。
British Journal of Nutrition
2018 Aug20
Mediterranean diet and mortality in the elderly: a prospective c…
米国アリゾナ州立大学、ミネソタ大学、およびニュージーランドオタゴ大学による共同研究チームから、グリセミック指数(GI)/グリセミック負荷(GL)と体重・糖尿病・心血管疾患との関連性を否定する研究報告が発表されました。
Nutrients
22 September 2018
Relevance of the Glyc…
睡眠不足が、“肥満につながること”、“健康な高校生でもインスリン抵抗性を高め、糖尿病発症につながること”は当ブログでも取り上げました。今般、米国ノースウェスタン大学による新しい研究で、たった一晩の睡眠不足でも肥満につながるメカニズムの一端が解明されました。健康で若い男性でも、一晩徹夜するだけでも筋肉は分解されて、体脂肪が脂肪組織にた…
栄養素の問題と同様に、“運動前のストレッチは必要なのか?”というテーマについてもエンドレスの議論が続いています。私の場合は自らの老体に相談しながら、基本的にはジョギング前に約60秒の腓腹筋ストレッチをやっていますが、中高強度の筋トレ前はやっていません。
さて、ストレッチを慢性的に繰り返すと柔軟性が高まることは衆目の一致するとこ…
ポートフォリオダイエットは、カナダToronto 大学のDr David Jenkinsが考えたもので、一口で言うと“コレステロール値を下げる食事”で、定期的な身体活動とベジタリアンな植物中心の食事に加えて、次の4アイテムの食品を食すことを勧めています…摂取カロリー2000kcal/1日をベースにすると、(1)ピーナツを含むナッツ類…

代表的な大規模の観察研究の内容骨子を整理すると下記の通りとなります。死亡率との因果関係はコホート研究(観察研究)で断定することは出来ませんが参考になさってください。
第1017回 炭水化物の多い食事は死亡リスクを高める!?
PURE研究:発展途上国18ヶ国に住む35~70才の男女135,33…

境界型糖尿病とも呼ばれる耐糖能異常(IGT: impaired glucose tolerance)の人たちの2型糖尿病発症の予防の一助として、低脂肪ダイエット/糖質制限ダイエット/地中海ダイエットなど様々な食事パターンや食品の効果の違いについての研究報告が英国King’s College Londonから発表されました。
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2018年8月28日ウィーンで開催された欧州心臓病学会で、ポーランドLodz医科大学のMaciej Banach教授から、『低炭水化物ダイエット(糖質制限)は早死リスクが大きく安全ではないので避けるべし』という研究報告がありました。
これはハーバード大学医学部の関連病院Brigham and Women's HospitalのDr…
糖質を制限して焼肉とキムチを食べれば痩せるのですか?
ダイエット初心者のあなたへ!
食事に含まれる炭水化物と脂質の割合がどうであれ、エネルギー収支バランスを負にすること、つまり、あなたの体が1日に必要とするエネルギーをオーバーしないように食べることです。
1日の中でいつ食べるか、何回に分けて食べるかも重要で…

公的な利益のための社会的な責務として、純粋に仮説を検証して世に発表する…そんなピュアな研究者は稀有でしょう。そもそも責任ある立場の研究者の多くは、それぞれの分野でイノベーションをもたらし、世界に影響を与えたいという意図を持っています。医療従事者であれば、自分の研究論文がジャーナル四天王といわれるNEJM/Lancet/JAM…
Ebbeling & Ludwigが主唱する “carbohydrate-insulin model of obesity” の考え方の骨子は、“carbohydrate intake is the primary cause of common human obesity, and insulin its prim…
米国内分泌学会は、質問 ”Is a calorie a calorie?” に “yes” の結論付けをしており、「体重コントロールは単に “eating a bit less, and moving a bit more” にすればよい。現代の食環境は多くの誘惑を醸し出しているけれども、それは最終的には意志力の問題だ」とし…
ハーバード大学医学部の関連病院Brigham and Women's HospitalのDr. Scott D Solomonらの研究報告によると、低炭水化物食および高炭水化物食はいずれも死亡率を高め、炭水化物の摂取量をほどほど(50–55%)にすると死亡リスクは最も低減する。亦、低炭水化物の食事パターンではたんぱく質と…
体重管理(いわゆるダイエット)や血糖コントロールに対して食事療法は基本的なアプローチだが、どのような食事療法が最適かつ安全なのだろうか? いまだに一部で議論が続いているなか、現時点でのbest available evidenceを、中立的な観点で客観的に吟味してみよう。
体重管理に関して
体重の増減はエネル…
今回ご紹介する研究論文はシステマティックレビューと題していますが、僅か3件のRCT研究(Yamada et al;Sato et al;Yabe et al)をレビューしたものであり、而も、いずれも2型糖尿病を対象とした短期で小規模な研究です。糖質制限の第一人者の研究論文としては、首を傾げたくなるような内容なので、辛口のコメントを付…
糖尿病は慢性高血糖を主徴とする多因子疾患であると解説されています。
主要なリスク因子は何でしょうか!
遺伝子ですか?
肥満ですか?
インスリン抵抗性ですか?
膵β細胞量の減少ですか?
膵β細胞機能の障害ですか?
遺伝子
糖尿病って本当に遺伝するのでしょうか?
答えは、「半分イエス、半分ノー」です。
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糖尿病患者の運動について直近の研究論文をもう一つ紹介します。
Cardiovascular Diabetology
Exercise training and endothelial function in patients with type 2 diabetes: a meta-analysis
By Sout…
「メタボリックシンドロームとは、下表に示された5つの臨床リスク因子(腹部肥満、高トリグリセリド、高血圧、HDLコレステロール低減、インスリン抵抗性/空腹時血糖値の昂進)のうち3つ以上を有すること」と国際糖尿病連盟は定義づけしている。
メタボリックシンドロームの蔓延は世界的に右肩上がりの傾向を示しており、今や世界人口の20…
低カロリー食はヒトの老化を遅らせる!
エネルギー摂取量を制限すると、代謝レベルが抑制され酸化ストレスが軽減することが、ヒトを対象とした最も包括的な研究で示されました。
Nature
International journal of Science
Mar22 2018
Reduced-calorie diet …
<背景>
肥満解消にベストの食事パターンは?
糖質制限食 vs 低脂肪食について、玉石混淆の研究データが飛び交い果てしない論争が続いている状況下で、栄養と肥満の研究における科学の質を向上させることにより、真実を明白に確立することを使命とし、NuSI(Nutrition Science Initiative)が設立されまし…
ウォーキング!
中強度のジョッギング!
HIIT!
高強度の筋トレ!
食後の血糖管理に最も有効な運動は何でしょう?
Sports Medicine
2 February 2018
The Effects of Postprandial Exercise on Glucose Control in Indiv…
肥満の真犯人は糖質 → インスリン?
メンデル無作為化(Mendelian randomization:MR)については “夜に食べると太る??” で少し触れましたが、この手法の大きなメリットは観察研究データで因果関係を考察できる点です。
つまり、メンデル無作為化とは、“2つの遺伝子は配偶子への分離に関して互い…
低炭水化物食とトレーニングを組み合わせた“The Ultimate Diet UD2.0”で、筋肉の減少を抑えて体脂肪を徹底的に減少させる。
Ultimate Diet 2.0(UD2.0)を始めるに当たって
このプロトコルの対象は 体脂肪率12~15%(女性では+7%)くらいの人です。
大体この位の体脂肪率か…
低炭水化物食とトレーニングを組み合わせた “Cyclical Ketogenic Diet(UD2.0)” で、筋肉の減少を抑えて体脂肪を徹底的に減少させる。
Lyle McDonaldのThe ultimate diet UD2.0では次の3つトレーニングを行う。
(注)ここで使われている英単語“Diet”の意…
誇大宣伝に踊らされて糖質制限ダイエットに大きな期待を抱いた方は、なんだぁ~糖質制限のメリットってこれっぽっちなのと、さぞかしがっかりしたことでしょうね。でも、これが現実なのです。
今般U.S.Newsで発表された人気ダイエットbest40ランキングでも、総合評価で“ビリ”は糖質制限ダイエット(Dukan diet &…
ネットで検索しても『百家争鳴』『以弁飾知』の有様でウソ情報が飛び交っています。
ここに辿り着いたあなたはLuckyです!
当ブログでは「糖質制限」と「低炭水化物」という言葉を併用していますが、特に深い意味はありません。日本では“糖質制限ダイエット”と呼ぶのが一般的なので単にそう表現しているだけであって、世界的には“L…
運動強度ModerateとはHR maxではどれ位ですか?
運動強度VigorousとはVO2 maxではどれ位ですか?
運動強度を表す単位や表現は多種多様です。きっと混乱してる方もおられるでしょうから、分かり易く一覧表にまとめました。ご参考の一助としてください。

Metabolism
2017 Dec 2. pii: S0026-0495(17)30328-1
Keto-adaptation enhances exercise performance and body composition responses to training in endurance athletes
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ダイエットしたいのに、ついつい食べてしまう!
どうして食欲に勝てないんだろう!
こんな悩みを解決するための基礎知識を伝授しましょう。
ダイエットの基本
エネルギー収支バランスを負にすることです。
トータルで摂取カロリー<消費カロリーにすれば必ず痩せます。
ダイエット実践上の留意点
・量的・質的に正し…
代謝を高めるためには食事の回数を増やした方が良いのですか?
ダイエットを成功させるには食事を1日3回から1日6回にした方が良いのですか?
トータルの摂取カロリーが同じでもそうなのですか?
このような類の質問がヤフー知恵袋で頻繁に見受けられます。
それでは真相を解明しましょう!
食事回数が代謝に及ぼす影響につ…
ビタミンDについては当ブログでも数多くの研究を紹介してきましたが、適正用量および心疾患/脳卒中/がん/転倒・骨折/うつ病/関節リウマチ/多発性硬化症/死亡などのリスク軽減に関するアウトカムは辟易するほどに一貫していません。
故に、相反する研究結果を闇雲に紹介しても読者に混乱を与えるだけなので、ビタミンDに関する研究報告の紹介は敢え…
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、2050年までに米国人の3人に1人が2型糖尿病を発症するのではないかと予見している。
運動すると、インスリンの作用とは無関係にGLUT4が細胞表面に移動し、筋でのブドウ糖の取り込みを盛んにすることは御貴承の通りだが、最近では、バンディングやルーワイ胃バイパスなどの肥満外科手術に…
“夜食べると太る4つの理由”とか、“金銀銅の食事パターンで無理のないダイエット”とか、食事の頻度やタイミングについての間違い情報が飛び交っています。
いったい何を信じたらよいのかきっとお困りのことでしょう。
本ブログの随所で説明しているように、観察研究では比較調査や相関関係は調べることが出来ても、因果関係については言…
じゅわりんこ♪ぷるりんこ♪ぽにょりんこ♪
この論文は結論だけでなく全体を読むことに意義があります。
Mayo Clinic proceedings
2017 October
Weight Gain in Women at Midlife: A Concise Review of the Pathophys…
BMI 30~45の肥満者に週1回/12週間セマグルチドを投与した処、脳の視床下部に作用して劇的な減量効果(5kg減…主に体脂肪)が見られたことが英国リーズ大学から発表されました。
Diabetes,Obesity and Metabolism
October 23, 2017
Effects of once-we…
新しい研究“HUNT(Health Study of Nord-Trøndelag County)”によると、低強度の運動を週に1時間すると鬱病の予防になるそうです。
American Journal of Psychiatry
October 03, 2017
Exercise and the Prev…
現行の身体活動ガイドラインは、週当たりmoderate-intensity(中程度の強度)の身体活動>150分、またはvigorous-intensity (強度の高い)の身体活動>75分を奨励しています。しかし、この活動目標は非アクティブ層や特に高齢者などにはハードルが高く実行できていません…65-74歳で42%/75歳以上で28…
変形性膝関節症でお悩みの高齢のご婦人へご参考まで!
変形性膝関節は膝関節置換術の97%を占めています。 変形性膝関節症に対するビスホスホネート製剤に関する試験結果は相反しているのが現状です。
そこで更に研究を進めるべく、米国ボストン大学医学部Dr. Tuhina Neogiらは、英国のThe Health Improveme…
8月22日付でDiabetes Careに新しいステートメントがオンライン発表されました。これは2003年以来ADA(米国糖尿病学会)では初となる高血圧治療ガイドラインに関するアップデートです。
Position statementのハイライト
・高血圧症とは、少なくとも2回に分けて測定した血圧値が140/90 …
論文のハイライト
・ケトン産生食は成体雄マウスの寿命を延ばす。
・運動機能、記憶および筋肉量は、ケトン産生食の老齢マウスで保たれる。
・ケトン産生食のマウスの肝臓および骨格筋でタンパク質アセチル化が高まる。
Cell Metabolism
Sept5 2017
A Ketogenic Diet Extends…
いわゆる有酸素運動バカや筋トレ馬鹿にはならないでください!
食事パターンでは糖質制限バカとよばれる人たちが、偏った“one‐size-fits‐all”の考え方を狂信的に押し付けています。
BMJ Open
Update on the effects of physical activity on insulin …
いわゆる発展途上国18ヶ国に住む35~70才の男女135,335名を対象に、食生活に関するアンケート調査を行い7.4年間の追跡調査の結果、「果物、野菜、豆は、ほどほどの量つまり3~4人前(約375~500g)食べると死亡リスクが最も低く、もっと多く食べても更なる恩恵は殆どない」、同様に、「高脂肪食(総エネルギーの約35%)は…
研究論文のbias(偏り)については当ブログでも随所で触れていますが、『生物医学の研究論文の4分の1以上が、結果の解釈を歪めたり、或いは、読者を誤解させて結果がより好ましく見えるように操作している』ことが、オーストラリアSydney大学から報告されました。
参照文献
Science Daily
Science sp…
あなたはCarboholics(糖質中毒)?
糖質を絶つのは何故キツイのか!
わたしの場合は、デザート、パスタ、パンといった美味しいものを少しだけ食べても満足できません。寧ろ、もっと食べたいという強い欲望に駆られてしまいます。
Sugar、穀物、でんぷんなど適量を食べようとするより、完全に避けるほうが簡単だと感じて…
オーストラリアTasmania大学Dr. Byrneらの研究報告によると、継続的にカロリー制限するよりも2週間ごとに断続的にする方がダイエット効果は大きいようだ。
International Journal of Obesity
19 September 2017
Intermittent energy re…
米国Illinois大学アーバナ・シャンペーン校/Carle Illinois College of Medicineから、不飽和脂肪酸が高く飽和脂肪酸が低い食事が“代謝的に健康な肥満成人”に及ぼす効果についての研究報告がありました。
Annals of Nutrition & Metabolism
September 20…
2型糖尿病患者を対象とした試験群を体系的にレビュー/メタ解析した結果、「3~6ヶ月の短期では炭水化物の摂取量を減らすことでHbA1cは低下したが、長期的には高炭水化物食と比較して違いは無いこと」、「短期/長期での減量やLDLコレステロールについては低炭水化物食に優位性はないこと」がコペンハーゲン大学病院から報告されました。
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悪魔の証明とは?
第99回 欲について千思万考で述べたように、言葉の定義が研究分野によって異なることは珍しいことではなく、「悪魔の証明」という言葉も様々な解釈が展開されているのが実状です。
この言葉は、元来は古代ローマ法における所有権の証明の困難さを言い表す比喩ですが(原義)、現在では「積極的事実(あること)の証明」或い…
レクリエーショナリーリフターを対象とした研究で、anabolic-androgenic steroid(AAS:男性ホルモン作用蛋白同化ステロイド)を長期に亘って使用すると、心室機能が低下すること、而も、それはステロイド使用を止めた後も続く可能性があることが、アメリカ心臓協会Circulation で発表されました。
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太り過ぎで悩む女性が増えています。
成人のケースでは、健康体重をゲットするためにはカルシウムや乳製品をたくさん摂ることが薦められていますが、思春期の女性ではどうなんだろうか?
結論から言いますと、カルシウム/乳製品の摂取を2倍(1日当たり600mgから1200mgへ)に増やしても、体重増を減じる効果は無かったことが米国Unive…
肥満 → 白血球/単球(インテグリン)→ マクロファージ → 慢性炎症 → インスリン抵抗性という図式はご存知のこととは思いますが、いわゆるリバウンドにもこの白血球インテグリン及び細胞外マトリックスが大いに関わっていることが、オランダMaastricht University Medical CenterのNadia et al.か…
本研究では、GDM(妊娠糖尿病)リスクを減らすための方法として、ポテト・パスタ・ライス・スナック・キャンディなど糖質を制限した健康的な食事(HE)、中程度~活発な強度での身体活動の励行(PA)、及びHE+PA組合の組合せの有効性が比較検討されました。しかし、HE或いはPA単独では有益な効果は認められませんでした。
HE + PAの…
Clinical Endocrinology
First published: 10 January 2017
The Effects of Coenzyme Q10 Supplementation on Glucose Metabolism and Lipid Profiles in Women with Polycy…
食事制限中の肥満高齢者にとってベストの運動プラグラムは、“有酸素運動のみ” or “筋トレのみ” or ”有酸素運動+筋トレの組合せ“ or “何もしない” のいずれだろうか?
N Engl J Med
2017 May17
Aerobic or Resistance Exercise, or Both, in …
“第875回の廃用性筋委縮は有酸素トレーニングで回復可能か?” で説明しましたが、茲ではフルテキストの詳細を付記します。
被験者は若い男性17名(20~27歳)と高齢の男性15名(60~75歳)
・介入群(IM脚):片足のみ動かないように固定化(2週間)
・対照群(CON脚):もう一方の脚は固定せずそのまま
…
カロリー制限vs運動による減量効果については、当ブログでも幾つか取り上げていますが(関連記事:1,2,3,4,5,6,7)、今般、米国Saint Louis大学Weiss et al.から、「カロリー制限(CR)+有酸素運動(EX)」又は「有酸素運動のみ」で、体脂肪は減少したがLBMは減少しなかった旨の報告がありました。
…
水分の減少
糖質制限/ケトン産生食(Ketogenic Diet:KD)に関する初期の研究の殆どが、方法論的な誤りで水分と脂肪の減少を混同していた。つまり、体重減少のみに傾注して、脂肪/水分/筋肉量を区別していなかったのである。このような潮流の中で、50~60年代に行われた研究の多くが、“低炭水化物食は高炭水化物食と比…
米国Wilson et al.から、『糖質制限食(ケトン生成)と筋トレを組み合わせることで、 筋量・筋力・パワーを維持して体脂肪を減らすことが可能である』という研究報告がありました。しかし、この論文には条件設定や結果に不適切/不明確な点が散見されるので、論文内容を紹介しながら小生の疑問点などを緑色文字で併記していきます。
…
American Journal of Clinical Nutrition
First published February 8, 2017
Substituting whole grains for refined grains in a 6-wk randomized trial favorably affects…
American Journal of Clinical Nutrition
First published January 18, 2017, doi: 10.3945/
Postexercise repletion of muscle energy stores with fructose or glucose in…
バターやチーズなど飽和脂肪酸/動物性脂肪を多く摂取すると2型糖尿病発症リスクが2倍高くなることがHarvard T.H. Chan School of Public Health/University Hospital of Sant Joan de Reusら共同研究チームから報告された。
American Jour…
米国Tufts大学Renata Micha et al.から、「特定の食品や栄養素の不最適な(suboptimal)摂取量が、心臓病/脳卒中/2型糖尿病による死亡にかなりの割合で関連する」ことが報告された。糖質制限で肉はたくさん食べても良いと薦められているが、やはり非加工/加工のレッドミート摂取には注意した方が良いようだ。
…
相変わらず針小棒大な誤情報が飛び交っています。
『人体はたんぱく質を脂肪に変換する能力がありません。ですから、たんぱく質をたくさん食べても脂肪に変わることはありません。しかし、炭水化物は脂肪に変わるので肥満の原因になります。』・・・あなたはこのように教わってはいませんか?
これも真っ赤な嘘です!
先ずは、「第141…
『“2013年の米国糖尿病学会(ADA)の食事療法に関する勧告”を引用しつつ、糖質制限食の優位性を強調/広言する某糖尿病専門医』、『学究的な論文は一切発表せず、エビデンスのヒエラルキーとして認められない私的なブログや恣意性で固められた所謂ダイエット本の類を以って、糖質制限食を絶対的/排他的に喧伝し続ける某医師』、『糖質制限原理主義に…
炭水化物(糖質)中心の食事をすると血糖値が上昇し(spike)、これを下げようとしてインスリンが分泌される…糖質量が多いほど血糖値の上がり方は激しくインスリンの分泌量も増え、延いては血糖値が急激に下降する(crash)……その結果、空腹感が生じ過食→過体重/肥満に至る。
これって正しい情報ですか?
いいえ!
まるでダイエッ…
糖質制限か脂質制限かのダイエットを考えている人に、ぜひとも知っておいてほしい研究結果が、このほど、米・メイヨークリニックの研究グループから発表された。短期間の糖質制限食によるダイエットは安全だが、脂質を制限したダイエットと比較して減量効果はそれほど高くないことが分かったという。研究の詳細は、12月1日発行の医学誌「The J…
American Journal of Clinical Nutrition
First published November 23, 2016
Changes in skeletal muscle and organ size after a weight-loss intervention in overweight…
英国Nottingham大学およびイランTehran University of Medical Sciencesらによる研究報告です。
American Journal of Clinical Nutrition
First published October 12, 2016
Effect of weekly …
<結論>
米国ウィスコンシン大学/国立霊長類研究センター(WNPRC)と米国NIH/国立老化研究所(NIA)はそれぞれ同時期にアカゲザルを使って、‘カロリー制限と延命効果-健康効果に関する研究’を行いましたが、その結果は相反するもので物議を醸しました。
今般、二つの研究チームが互いのデータを持ち寄り共同して再解析した結果、『カロ…
朝食をスキップした研究は多々ありますが、オーストラリアSouth Australia大学/Adelaide大学の研究チームは、朝食そのものはスキップせずに炭水化物のみをスキップし、『2型糖尿病患者が一晩絶食後の朝食で炭水化物を抜いても、朝食後の血糖値は下がるものの、1日を通しての血糖値には有意な改善は見られなかった』と報告しています…
前回の記事は、ケトン体に関する生理学的な誤解を正すために書いたもので、一部の糖質制限原理主義者が主唱する“糖質制限ダイエットの絶対的優位性”を支持するものではないことを先ずは申し上げておきます。
糖尿病に関しては “第984回 米国糖尿病学会は低炭水化物食(糖質制限)を正式に容認した???” を参照していただきたく、こ…
脳および白血球/骨髄/赤血球を除いて、人体のすべての組織は炭水化物が利用できないときには遊離脂肪酸またはケトン体をエネルギー源として使用できます。
通常食の条件下では、脳と中枢神経系の標準燃料はグルコースで1日当たり凡そ104gが消費されます。しかし、脳はグルコースしか利用できないと考えるのは誤解であり、数日間のケトーシス…

糖尿病食の略史については “第767回 栄養療法” で触れましたが、ここでは米国糖尿病学会に軸足を置いて時系列的に取りまとめます。
1922年のインシュリン発見の前には、栄養素配分が糖尿病治療に利用可能な唯一のツールで、糖尿病患者の食事は低炭水化物/高脂肪でした。(1)
インスリン療法や経口血糖降下薬の発見後は、…
低炭水化物食に関する標準定義はなく、これが主要因でエンドレスな論争や混乱が起きていると言っても過言ではないでしょう。
State University of New York Downstate Medical Centerの教授Dr. Richard D. Feinmanらはこのような状況を打破すべく、米国糖尿病学会の食…
米国糖尿病学会は2013年10月の栄養療法に関する声明において、低炭水化物食を糖尿病治療食の選択肢の一つとして認めていますが推奨はしておらず、「全ての糖尿病患者への三大栄養素(炭水化物/タンパク質/脂質)の特定の理想的なカロリー比率はないことはエビデンスが示唆している。それ故、栄養比率は代謝状態(例えば、脂質特性や腎機能)並びに嗜好…
American Journal of Clinical Nutrition
Am J Clin Nutr October 2016
Beneficial effect of high energy intake at lunch rather than dinner on weight loss in healthy…
「炭水化物54.7%+脂質31.5%(飽和脂肪酸12%/一価不飽和脂肪酸13.1%/多価不飽和脂肪酸6.4%)+たんぱく質13.8%」の食事から、7%の飽和脂肪酸を炭水化物に置き換えて高炭水化物食にすると、インスリン分泌に悪影響を及ぼすというマレーシアMalaya大学Lin F. Changらによる研究報告です。
Th…
米国フィラデルフィアDrexel大学のDr. Evan M. Formanらは、『Acceptance-Based Behavioral Treatment (ABT)と呼ばれる新しい減量方法は、単に摂取カロリーを減らし消費カロリーを高める典型的/伝統的な標準行動療法(standard behavioral treatmen…
掲題に関して米国Mayo Clinicはきっぱりと否定しています。因みに、メイヨー・クリニック(Mayo Clinic)はクリニックという名前がついていますが、米国屈指の大手総合病院で、アメリカ合衆国の歴代大統領やヨルダン国王をはじめ各界のVIPがここで診療を受けています。
American Journal of Cl…
ずっと従来型シューズで訓練を積んできたトレイルランナーズを被験者として、3つのタイプのフットウェアと神経筋疲労がランニングエコノミー及びバイオメカニクスに及ぼす影響についての研究報告です。
Medicine & Science in Sports & Exercise:
October 2016 - Volume 4…
近年、米国スポーツ医学団体ACSMの “世界のフィットネストレンド” 及び各国の “健康づくりのためのエクササイズ指標” でも示されているように、レジスタンスエクササイズの重要さが取り沙汰されるようになりましたが、レジスタンスエクササイズに関する研究論文は有酸素運動に比べるとまだまだ限られています。その中でも子供たちに関する…
この分野で著名な諸兄もご存じのAlan Aragonは、「筋肥大の最大化に最も重要なことは、“筋トレ+十分なプロテイン”であり、“摂取タイミング”ではない」という考え方ですが、英国スターリング大学のKevin Tipton教授が率いる研究チームは2016年3月23日付けNutrients誌で、「筋量増大や維持には、単にプロテ…
結論から言いますと、日々の睡眠時間と身体活動パターンの相互関連はないそうです。
米国フィラデルフィアChildren's Hospital、ペンシルヴァニア大学、カリフォルニア大学、Northwestern University Feinberg School of Medicine、Brigham and Women's Hos…
先行研究では、“シューズの質量が100g 増える毎に酸素摂取量は約1%高まる”、”代謝率とランニング速度は正比例する“ことが報告されています。今般、コロラド大学ボルダー校Kram et al.はシューズに小さな鉛のビーズでできた100g及び300gの重りを気づかれないように縫い付けて、3000mタイムトライアルのパフォーマンスがそれ…
“運動や食事制限でエネルギー収支バランスがマイナスに転じると、白色脂肪組織内に褐色様Brite細胞が形成され、延いては体脂肪の減少をもたらす”という仮説が先行研究で示されていますが、英国Nottingham大学、Royal Veterinary College 、King’s College London、カナダBrock大…
American Journal of Clinical Nutrition
First published August 10, 2016
Distinct lipid profiles predict improved glycemic control in obese, nondiabetic patients a…
Medicine & Science in Sports & Exercise:
July 12, 2016
Exercise Improves Insulin Sensitivity in the Absence of Changes in Cytokines
目的:
有酸素運動によるトレーニングがメタボリック…
難しい記事が続きました。
コーヒーブレイク♪(^.^) で息抜きしてください!
「中国女性の身体は、永遠に中国男性だけのもの」「美しい肉体は男性を楽しませるもの」など、驚きコメントでも知られるセクシータレント孟茜 (モン・チエン)
{%右矢印webry%…


Medicine & Science in Sports & Exercise:
August 30, 2016
Strength Training and the Risk of Type 2 Diabetes and Cardiovascular Disease
目的:
筋力トレーニングと2型糖尿病発症/心血…
長時間座っていると体に悪く、がんや糖尿病から心疾患まで数十の慢性的症状のリスクが高まることが、調査で示されている。だが座っている時に脚を組むと問題は増幅するのだろうか。リオ五輪で水球米国代表のチームドクターを務めたニューヨーク大学ランゴーン医療センターの整骨医ナレシュ・C・ラオ氏が、いくつかの通説を打ち消し、脚を組むことが体…
8時間の勤務時間中に、立ち上がって背筋を伸ばしたり、歩いて席を移動したり、或いはサイクリングすると、食後および24h血糖値は下がる。而も、この効果は終業後の夕方や睡眠時まで持続する。
Medicine & Science in Sports & Exercise:
July 27, 2016
Effects of …
米国医師会が発行する査読付き医学ジャーナル“JAMA Internal Medicine”に面白い論文が掲載されました。砂糖 (蔗糖) の冠状脈性心疾患リスクへの懸念は1950年代に浮上しましたが、米国の砂糖研究財団と言われる業界団体がこれを覆い隠すために、ハーバード大学の科学者たちにお金を払い、砂糖への風当たりを弱めるべく犯人は飽…
動物性/植物性たんぱく質が多く含まれる食事することで、糖質など他の食事因子とは関係なく、BMIおよびウェストサイズが減少したことが、US Army Research Institute of Environmental Medicine (USARIEM)から報告されました。
American Journal of C…
「ヌーン」は小麦粉からつくった酵母菌の入らない薄いパンでイランでは主食とされてきましたが、近年では白米の消費量が増えてきています。
そこで、若いイラン女性を対象に白米の摂取量と肥満との関係について調べたところ、両者は有意に正相関していることが分かったそうです。
Journal of the American Coll…
「運動するとお腹が空いて、食欲が昂進するので、運動はダイエットには向かない」と科学的な裏付けのない印象で語る人たちが見受けられますが、数多くの科学的エビデンスが『運動後に食欲や摂食が急性的/代償的に高まることは無い』ということを示しています…第945回 運動は食欲/摂取量を高める??
今般、米国アラバマ大学のHunter GR e…
肥満の真の原因は?
肥満解消にベストの食事パターンは?
言葉の定義は、著者が自分勝手に解釈し都合よく使いまわしているのが実状です。
このことが正しいか正しくないかは別問題として、少なくとも自分はどのように定義しているのかを明確にしないと、読者に多大な誤解や混乱を与えることになります。
定義は文章の命です。
…

Dr David Ludwig vs Dr Stephan Guyenet
Dr David Ludwig vs Dr Kevin Hall
Ludwig Responds to Whole Health Source Article
(注)グリーン文字はGuyenetの反論です。
7. 高インスリンが主…
Dr David Ludwig はDr Stephan Guyenetの反論に対して次のように答えています。
Ludwig Responds to Whole Health Source Article
わたしは “Always Hungry”という本を書きました。
肥満治療への従来型アプローチ “カロリーイン…
Harvard Medical School教授、Nutrition at Harvard T.H. Chan School of Public Health教授、New Balance Foundation Obesity Prevention Center at Boston ダイレクターを兼任するDr. David L…
前回に引き続き、国立糖尿病・消化器病・腎臓病研究所(NIDDK)Dr Kevin D. Hallの研究論文をもう一つ紹介します。彼は米国TVダイエット番組 “The Biggest Loser” の参加者を6年間追跡調査しました。30週間のダイエット終了時に体重は58.3 ± 24.9 kg減少し、1日の安静…
本論文は、国立糖尿病・消化器病・腎臓病研究所(NIDDK)Kevin D. Hall, Ph.D.らによる研究報告で、“ケトン食にすることでエネルギー消費が有意に高まり/体脂肪の減少が昂進するという考え方を否定しています。
American Journal of Clinical Nutrition
First …
Resistance Training(RT=レジスタンストレーニング=筋トレ)が筋タンパク同化を促すことは御貴承の通りで、これまで筋肥大を最大化するには高負荷/低回数で行うことが推奨されています。カナダMcMaster大学のStuart Phillips et alはこの定説にメスをいれるべく、 低負荷(1RMの30%)でもオール…
問: “早く痩せるとリバウンドしやすい” って本当ですか?
答: いいえ!
米国アラバマ大学のDr Krista Casazzaは、 “肥満に関する7つの神話” の1つとして、「急激な減量は時間をかけて徐々に痩せるよりも長期的な効果が低い」を挙げています。
論文full Textには、『“超低カロリー制限食で速く痩…
米国パデュー大学のWayne W Campbell教授ら研究チームによると、カロリー制限でダイエット中にタンパク質の摂取比率を高めると、タンパク源が動物性(牛肉や豚肉)/植物性(大豆やマメ類)いずれであれ、睡眠の質を向上することができそうです。
American Journal of Clinical Nutrition
…
低カロリーでもタンパク質リッチな食事は満腹感を高めるという理由で、多くの人がダイエットには高タンパク食を採り入れています。しかし、この考え方は意外にも大規模の疫学研究で検証されてはいなかったことは知っていましたか?
今般、Richard D. Mattes教授を筆頭とする研究チームは、タンパク質の摂取が満腹感に与える影響を調べた研…
European Journal of Clinical Nutrition
30 March 2016 doi:10.1038/ejcn.2016.39
Effect of whey protein on blood lipid profiles: a meta-analysis of randomized cont…
『第901回 朝ごはんを食べなければ太るって話は本当ですか』、『第479回 ダイエットには朝食が金、昼食は銀、夕食は銅ですか』で詳述したように、朝食と肥満についての “つくり話” が巷間に氾濫しています。
朝食と健康/肥満の因果関係については、英国バース大学 /Nottingham大学の共同研究チームは2014年6月に、ス…
糖質制限ダイエットの “減量効果” および “心血管疾患リスク” に関しては、例えば「第921回 長期的な減量効果における低脂肪食の優位性」「第893回 体脂肪を減少させるには脂質と糖質どちらを制限するのが良いか」「第849回 商業ベースのダイエットプログラムの有効性」「第744回 糖質制限ダイエットに朗報」「第718回 超低炭水化…
・分割法 vs 全身トレのどちらがBetter?
・ボディビルディング方式? それとも パワーリフティング方式?
・低負荷で筋肥大するのか?
これらはよくある質問(FAQ)です。
Schoenfeld et al.が、これらに答える形での研究論文を発表しているので併せて紹介します。因みに、本ブログでも取り上げた「カロリー…
Cell Metabolism
Phosphoproteomics identifies CK2 as a negative regulator of beige adipocyte thermogenesis and energy expenditure
ライフサイエンス 新着論文レビュー
2015年12月14日…
「運動するとお腹が空いて、食欲が昂進するので、運動はダイエットには向かない」といった印象を語る人たちが多い。しかし、食欲旺盛だった高校時代でさえも、へとへとになるまで運動した後は逆に食べられなかったことを思い出す。果たして運動は食欲や食行動にどのように影響するのだろうか?
科学エビデンスはどのような采配を下しているのか検証してみま…
上半身の皮下脂肪と内臓脂肪は脂肪細胞が肥大化することで蓄積される。故に、体重と比例して増減する。しかし、下半身の脂肪は然にあらず、脂肪細胞の数が増えることで蓄積される。故に、下半身の脂肪は短期的な食事制限では減少せず、而も、脂肪細胞の数は減量しても減少しないので、体重の増減を繰り返すと長期的には脂肪細胞の数が増えていき、体重の再増加…
カナダMcMaster大学のPhillips et al.は、体重1kg当り2.4gの高タンパク食と1.2gの低タンパク食の2種類の食事をエネルギー欠損40%で用意し、レジスタンストレーニングとHIITなど激しい運動を組み合わせて行わせ、脂肪減少と筋量維持(& 筋量アップ)が同時に可能であることを示しました。下表の通り、体重…
減量するには食事制限と運動のどちらを先に始めるべきでしょうか?
やはり食事制限でしょうか?
“定期的な身体活動と健康的な食事のためのガイドライン”が国民的レベルで奨励されていますが、多くの中高年者がこの推奨レベルを下回っているのが実状です。
運動と食事という二つのhealth behavior(健康行動)に関して…
Weight management
ウェイトマネジメントとは、『量的・質的に適正な食事』や『定期的な身体活動/運動』で、体重の維持、減量、および減量後の体重再増加の防止を管理することです。
食事管理
米国心臓協会(AHA)/米国心臓学会(ACC)は、過体重/肥満者へのガイドラインとして、1日当たりの摂取カロリーを女…
飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、Added Sugar(加糖)、塩分は制限あり!
Red Meat(赤肉)および加工肉は特にお咎めなし!
“Dietary Guidelines for Americans” は1980年以降5年毎に、最新の科学的エビデンスに基づき更新されていますが、今般 “2015-2020 D…
昨年末、WHOの専門機関である国際がん研究機関(IARC)が、「ソーセージなどの加工肉に発がん性がある」と発表したことに、国内外でおおきな反発が広がったことは記憶に新しい。そんな中で勢いに乗るかのごとく、牛丼チェーン大手の吉野家が「牛丼の具を3カ月間、毎日食べ続けても、生活習慣病の原因となるメタボリックシンドロームを引き起こすような…
走る時間が一定であれば、遅く走るより速く走る方が消費カロリーは高くなります。走る距離が一定であれば、速く走るとそれだけ時間が短縮されるので、消費カロリーは変わりません。しかし、歩く場合は、速度を高めると距離当たり/時間当たりいずれも消費量は高まります。
「歩く」と「走る」の消費カロリーを比較するのは思ったほど簡単ではありません…
只今メインテナンスを行っています。
新規記事は暫くお待ちください。
Sorry for any inconvenience caused!

筋肉が少なく頑固な脂肪で悩む若い男性がLyleに相談しています。色々と参考になると思うので紹介しておきたいと思います。
Q:
近く出版ご予定の著書の中の“女性への推奨”は、テストステロンレベルが低い若い男性にとって、どれくらい考慮すべきものなのでしょうか?
TRT(テストステロン補充療法)にかける金銭的な余裕がなく…
ブラジルFederal University of Rio Grande do Sul、Food and Nutrition Research Center、Clinical Hospital of Porto Alegreによる研究報告です。
American Journal of Clinical Nutritio…
米国Iowa州立大学、West Virginia大学、South Carolina大学、Colorado大学、Pennington生物医学研究所、及び英国Leeds大学らによる研究報告です。
American Journal of Clinical Nutrition
First published Nov11, 2…
飽和脂肪酸の多い食事から一価不飽和脂肪や多価不飽和脂肪酸を含む食事への置き換えは、生活習慣病リスク軽減と関連すると言われていますが、これにはインスリン抵抗性の程度が決定因子として影響することがスペインCórdoba大学/Carlos III衛生研究所/Málaga大学/アイルランドCollege Dubl…
スペインRovira i Virgili大学/Carlos III衛生研究所/Navarra IDISNA大学/Valencia大学/Barcelona大学などで構成されたスペイン共同研究チームからの報告です。
American Journal of Clinical Nutrition
First publishe…
英国Nottingham大学/イランTehran大学医学部らによる研究報告です。
American Journal of Clinical Nutrition
First published Nov4 2015
Effects on weight loss in adults of replacing diet…
米国パデュー大学のSusie Swithers教授から「ノーカロリー清涼飲料水は意外にも代謝障害を誘発すること」「ダイエットソーダは肥満→糖尿病→心臓病へと健康上の問題に関連する」との研究報告があり、これに対して米国飲料協会から反論の声が上がっていたことは御貴承の通りです・・・第506回 ノーカロリー清涼飲料水 vs 肥満
亦…
健康な成人がSugars(遊離糖)などを含む加糖飲料を飲むと、1日の総エネルギー摂取量にどのように影響するのか?
フルクトース(果糖)、グルコース(ブドウ糖)、アスパルテーム、高果糖コーンシロップ(HFCS/異性化糖)入りの飲料を比較検討した論文が、米国Fred Hutchinson Cancer Research Center/…
妊娠糖尿病の既往歴がある女性の2型糖尿病リスクについては、 “第925回 糖質制限 vs 2型糖尿病リスク” で説明した通りです。今回は、研究スタート時点で心血管疾患、癌、および糖尿病を発症していない70,025名の女性を対象とした研究で、Dr Walter C Willett(ハーバード公衆衛生大学院)/Dr Frank B Hu…
『“最大負荷運動時の最大脂肪燃焼率”および “VO2max64%で3時間の最大下運動時の脂肪燃焼率”は、高炭水化物食群(炭水化物486g/日)に比べて、平均20ヶ月かけてケト適応した低炭水化物食群(炭水化物82g/日)の方が2倍高かった。しかし、運動前の筋グリコーゲンレベル/運動中の筋グリコーゲン使用率/回復時の筋グリコーゲン合成率…
Authority Nutrition
October, 2015
How Drinking More Water Can Help You Lose Weight
飲料水はダイエットに役立つと久しく考えられています。
実際に減量に取り組む米国成人の30~59%が飲水量を増やしています。(1、2)
水をたくさん…
糖質制限食にするとタンパク質/脂質の構成比が必然的に高くなりますが、それらが動物性由来の食品の場合には2型糖尿病の発症リスクが1.4倍に高まり、植物性由来の食品の場合には1.19倍になることが大規模な疫学研究で判りました。
Diabetes Care
2015 Nov 17
Low-Carbohydrate-Die…
米国Tufts大学から、“炭水化物の摂取量を減らし、且つ、グリセミック指数(GI値)の低い食品を選択しても、体脂肪の減少/LBMの維持/代謝適応において特異的な違いは認められなかった“との研究報告がありました。
Obesity (Silver Spring)
2015 Nov;23(11):2190-8. doi: …
Clinical Nutrition
2015 Aug28
The association of substituting carbohydrates with total fat and different types of fatty acids with mortality and weight change am…
米国Emory大学医学部Dr Nanette Wengerらによる研究で、『低脂肪食は50歳以上の女性の健康関連QOL(生活の質)を有意に改善する』ことが分かりました。
Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics
2015 Sep 16
Low-Fat Die…
68,128名を対象とした69件のランダム化比較試験(RCTs)のデータを解析した結果、“低脂肪食が、同じ強度の他の食事介入と比べて、長期的な減量効果において優れている”ことを裏付ける科学的エビデンスは存在しないことが、米国Brigham and Women's Hospital/Harvard Medical SchoolのDr …
インスリンが血糖値のコントロールや食後の満腹感をもたらすホルモンであることは御貴承の通りですが、『脳の報酬系と快楽中枢を制御する神経伝達物質であるドーパミン分泌にも、従来考えられていた以上に強く関っている』ことが、ニューヨーク大学 Langone 医療センターの新たな研究で明らかになりました。研究チームによると、脳内のインスリンレベ…
Am J Clin Nutr October 2015
vol.102 no.4 807-819
Metabolic adaptation to caloric restriction and subsequent refeeding: the Minnesota Starvation Experiment revis…
老若男女を問わずプロテインサプリを飲みさえすれば筋肉が増えると誤解している人たちが大勢いますが、『筋量アップや身体機能の改善にタンパク質は重要ですが、通常の食事ですでに足りている人が余分にホエイプロテインを摂っても無意味である』というオーストラリアWestern Australia大学からの研究報告です。
Journa…
European Journal of Applied Physiology
October 2015, Volume 115, Issue 10, pp 2215-2222
Timing of post-exercise carbohydrate ingestion: influence on IL-6 and hep…
『一般の人たちと比較して、2型糖尿病患者の超過死亡リスクは全体では115%と低いが、年齢55歳未満でHbA1c 6.9%以下の糖尿病患者の全死因死亡リスクは192%と非常に高く、75歳以上の糖尿病患者では逆に0.05%減である』という研究結果が、スウェーデンGothenburg大学のDr. Mauro Tancrediらから報告され…
Medicine & Science in Sports & Exercise:
Aug17, 2015
Impact of Exercise Timing on Appetite Regulation in Individuals with Type 2 Diabetes
論文タイトル:
運動のタイミングが2…
夕食のタイミングがリン代謝に及ぼす影響を調べた結果、夜遅く食事をすると翌朝の血清リン濃度は基準レベル(2.5~4.5mg/dL)を超えて高リン血症をもたらすことが静岡大学の研究チームから報告されました。
Nutrition Journal
8 October 2015
Nocturnal eating distur…
American Journal of Clinical Nutrition
First published July 29, 2015,
Comparison of low- and high-carbohydrate diets for type 2 diabetes management: a randomize…
心臓から運ばれていった酸素の量(心拍出量×動脈血中酸素)から、心臓へ還ってきた酸素の量(心拍出量×混合静脈血中酸素)を引いたものが、全身で消費された酸素の量である。これが Fick の原理で、式で表すと酸素摂取量(VO2)=心拍出量(Q)×動静脈酸素較差(a-VO2 diff)となります。
しかし、今般スイスZurich大学Mon…
ボディビルダーの筋肉は実用性のない見せかけの筋肉だと云われています。
実のところはどうなんでしょうか?
NAVERまとめ
ボディビルダーの筋肉は使えないというのは誤解であると反論しています。
動画「腕相撲のプロ VS プロボディビルダー」
こちらではボディビルダー…


Q:
33歳の♀です。お米など主食を減らすダイエットを開始して、しばらくは順調に体重が落ちました。しかし、約一ヶ月が経った現在、カロリー制限と運動をしっかり続けているにも拘わらず、減少が止まってしまいました。
筋肉は脂肪よりも重いと云われていますが、体脂肪が落ちた分だけ筋肉が付いてしまったのでしょうか?
飢餓モード/停…
All Aboutなど著名なサイトを幾つか調べてみましたが、『ダイエットが進んでいくと飢餓モードのスイッチがONになり、生命を守るために栄養の吸収率を高めエネルギー消費を最小限に抑え、体重減少に歯止めがかかる。これが「ホメオスタシス機能」であり停滞期の始まりです』と異口同音に書かれています。実に誤解を生む表現です。吸収速度が…
炭水化物のすべてが同じだというわけではありません。
炭水化物を豊富に含む多くのホールフーズはとても健康的で栄養価が高いです。
他方、精製された炭水化物や単純糖質は、加工工程で栄養素と繊維の殆どが取り除かれており、肥満/心臓病/2型糖尿病など多くの疾患リスクの増大に大いに関係しています。
殆どすべての栄養専門家が精製され…
日本人の食事摂取基準2015年版(厚生労働省)に明記されているように、エネルギー収支バランスの定義は、“摂取量-消費量”です。その結果がBMIと体重の変化であり、エネルギー摂取量がエネルギー消費量を上回る状態が続けば体重が増加し、逆に、エネルギー消費量がエネルギー摂取量を上回る状態では体重が減少します。
もっと詳しく…
2015年作成のブログ記事(第809~)の中からトップ30をリストアップしました。
1. 第811回 炭水化物は太るってホントなの?
2. 第816回 医師が解説「カロリー制限にダイエット効果なし」の理由???
3. 第835回 ペニスサイズ世界標準
4. 第893回 体脂肪を減少させるには脂質と糖質…
2014年作成のブログ記事(第591~第808回)の中からトップ30をリストアップしました。
1. 第627回 女性のオルガズム
2. 第745回 筋肉と代謝量についての都市伝説
3. 第617回 インスリン分泌を高めるのは糖質だけ??
4. 第591回 プロテインの摂取タイミングが筋力と筋肥大…
2013年作成のブログ記事(第382回~第590回)の中からトップ30をリストアップしました。
1. 第456回 筋肉はどれ位サイズアップするのか?
2. 第504回 カロリー欠損でも筋量アップする??
3. 第536回 アナボリック ウィンドウ(筋肥大)
4. 第479回 ダイエットには朝食が金…
2012年作成のブログ記事(第191回~第381回)の中からトップ30をリストアップしました。
1. 第193回 最大酸素摂取量(VO2max)・・・アクセス数18,846
2. 第219回 基礎代謝とはこういうものなんですよ!・・・15,745
3. 第253回 テストステロン・・・13,691
…
2011年に始めた当ブログも記事数1000が見えてくるところまでに至りました。作成日の古い記事も都度アップデートするよう心掛けていますが、それにしても多数ある記事の中から興味ある記事を溯って見つけ出すのは大変でしょう。そこで各年単年の人気記事トップ30をリストアップしましたのでご利用ください。
2011年作成のブログ記…
ダイエット関連の分野では、myth(つくり話)と云われる情報が散乱しており、「朝ごはんを食べると痩せる」とか、「朝ごはんを抜くと太る」と云った類の話もその中のひとつです。
2013年9月4日付け American Journal of Clinical Nutritionで、アラバマ大学バーミンガム校David All…
長時間の運動中の持久的パフォーマンスを最大化するため、健常な人たちには高炭水化物食が推奨されるが、1型糖尿病のケースではインスリンの必要条件に大きく影響する。そこで、長時間の運動中の高グルコース補給の安全性と血糖コントロールについての評価が行われた。
European Journal of Applied Physio…
すい臓のβ細胞は休ませすぎると役割を忘れる!
“お昼まで空腹の状態でいると、昼食/夕食後に血糖スパイクをもたらし、インスリン反応が損なわれる”ことが、イスラエル・テルアビブ大学/ヘブライ大学、ベネズエラ・セントラル大学、スウェーデン・ルンド大学による共同研究チームから報告されました。
Diabetes Care
J…

ミドルスクールの生徒たちの身体活動と自己決定理論との関連性について調べた結果、生徒たちは運動をするという選択が自発的なものでないと感じた時、或いは大人からもっと運動しなさいとプレッシャーを受けると、逆にやろうとしなくなる。しかし、運動が自己決定によるものだと感じている生徒は、自分自身を運動する人間だと認識し、その結果もっと運動するに…
掲題の件について、小児および成人内分泌学、糖尿病教育、移植、代謝、肥満/併存疾患外科手術、血液腫瘍の専門家が参集し鋭意論議しています。そこでのコンセンサス事項が “How Do We Define Cure of Diabetes?” というタイトルでDiabetes Care Nov 2009 vol.32 no.11 2…
褐色脂肪細胞は主に首回り、肩甲骨の間、心臓や腎臓などに存在し、その役割は体脂肪の蓄積ではなく熱産生であり、成人における脂肪燃焼に重要な影響を及ぼすとされ、洋の内外を問わず褐色脂肪に着目したダイエットが話題になりました。
米国では、第265回 アイステラピーダイエット(2012/07/12)で紹介したように、Mercola医師が…
米国NIH(国立衛生研究所)傘下のNIDDK(国立糖尿病・消化器病・腎臓病研究所)のDr Kevin D. Hallらによる研究で、“炭水化物を減らすより脂質を減らす方が体脂肪減少の効果が大きい”との結果が示された。
Cell Metabolism
August 2015
Calorie for Calorie, …
単に英語力の問題か、それとも金儲け優先の所為なのか理由は定かではないが、しっかりした科学的エビデンスに基づき糖質制限ダイエットを語れるアドバイザーが日本では稀有である。
低炭水化物ダイエットに対する都市伝説的な風評をズバッと解明した記事が、Authority Nutritionに掲載されているので紹介します。
Aut…
今回のColumbia大学による研究で示されたグルコースのもつ骨芽細胞への影響は、“ケトジェニックダイエット(糖質カット)が子供の縦成長に悪影響する”という先行研究を裏付ける説明になる。また、骨芽細胞へのグルコースの取り込みは骨芽細胞の分化、骨形成、グルコースの恒常性にとり必須であることが明らかにされ、骨と糖代謝とクロストークの重要…
ダイエットの成功率を高めるにはどうしたら良いのでしょうか?
Bizとダイエットを引っかけて思いつくが儘に書き綴ってみました。
Bizとダイエットいずれもいばらの道!
成功者へ憧れて、技術があるから、自由に生きたい、もっと稼ぎたいなど、起業するには様々な動機や理由があります。しかし、起業しても成功するのはほん…
掲題の件について、米国Connecticut大学JC Aristizabal et alの研究論文がEuropean Journal of Clinical Nutritionに掲載されているので紹介します。
筋量アップと基礎代謝量/安静時代謝量について、これまで当ブログが ”第745回 筋肉と代謝量についての都市伝説” や “第…

米国ワシントン州立大学から「フルーツに多く含まれるレスベラトロールが、体脂肪を貯める白色脂肪組織を、カロリーを燃焼する褐色様ベージュ脂肪組織に変換する」という報告がありました。
International Journal of Obesity
31 March 2015
Resveratrol induces br…
情報操作とは与える情報(証言、記事、写真、映像)を制限したり、虚偽または虚偽にならない範囲で改変することによって、その情報を受け取った者が受ける印象や判断結果に影響を与えようとする行為です・・・wikipedia
米国コロラド医科大学/コロラド大学/コロラド州立大学/Denver VA メディカルセンターによる研究報告…
ドイツのGerman Institute of Human Nutrition Potsdam-Rehbruecke/German Center for Diabetes Research/University of Tübingenらの研究によると、「年齢、性別、ライフスタイル、食事、BMIを調整すると、赤肉による糖尿病…
Medicine & Science in Sports & Exercise:
Published Ahead-of-Print
Post Acceptance: June 24, 2015
Affective Responses to Repeated Sessions of High-Intensity Int…
低出力の電気刺激(NMES)と血流を制限して行う所謂BFR(Blood Flow Restriction)を組み合わせて神経筋を収縮させるトレーニング方法で、大腿四頭筋の筋肥大と筋力増大が引き起こされることが、順天堂大学/鹿屋体育大学の研究チームから報告された。
Medicine & Science in Sports…
若い人達では、中強度の運動より高強度インターバルトレーニング(HIIT)の方が、血管に優れた利点をもたらす。
Medicine & Science in Sports & Exercise:
Published Ahead-of-Print
Post Acceptance: June 8, 2015
The A…
従来の研究では、筋トレに比べ有酸素運動の方が脂肪減少に効果的とされています。
本研究は観察研究ではありますが、筋トレの方が脂肪減少にも効果大であることが報告されています。
Medicine & Science in Sports & Exercise:
Published Ahead-of-Print
Post…
今般、仏Université de Lyon/加University of Calgary/仏Université de Savoie/仏Université Jean-Monnet de Saint-Étienneら共同研究チームから、男女20名を対象にした110kmウルトラ…
HIIT(high intensity interval training) 又はHIIE(high intensity intermittent exercise)は同じで、高強度インターバルトレーニングを意味します。
European Journal of Applied Physiology
July 201…
昨年8月から販売の東芝製リストバンド型活動量計Actiband™について、利用者の活動量/睡眠/食事などの身体活動データを解析した生活習慣に関する調査結果が公開されました。
土日と休日は、平日に比べて活動量が減少
平日の全国の消費カロリー中央値は約2500kcal、土日の消費カロリーは約2400kcalに…