第52回 ダイエット開始直後の体重減の正体は水分です!


Updated 2011/12/12
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炭水化物の摂取の制限やカットによって、体は多量の水分を体外に排泄し、その結果、一次的に体重が減少します。
その理由は次の通りです。

・人の体の約60%は水分で、浸透圧が一定になるように調節されています!
・脂肪は水に溶けませんが、糖は容易に溶けます!
・溶けるということは、浸透圧の変化に影響を及ぼすことを意味します!

グリコーゲンは、通常成人男子では90~150gが肝臓に肝グリコーゲンとして貯蔵され、100~400gのグリコーゲンが筋肉内に存在し、また血中グルコースとしては、わずかに15~20gが存在するだけと言われています。
つまり、蓄積されている糖質によるエネルギー源は、僅かに2000kcal程度に過ぎません。この量では1~2日も絶食すれば枯渇してしまいます。
一方、グリコーゲン1g当り、3gの水分と結合していると言われています。ですから、減量のための食事制限で糖質(炭水化物)の摂取が減ると、このグリコーゲンが低減するので、浸透圧が一定になるように、自動的に水分が排出されるのです。
このように、食事制限によって直ぐに体重は減少しますが、それは水分量の減少によるものであり、脂肪の減量によるものではないのです。だから一定期間が過ぎれば、体重がそれ以上に減らなくなったり、直ぐに元に戻ってしまうのです。
尚、多量に発汗し体の塩分が不足すると、同じ原理で水分が減少します。

ついでに云っておきますと、過激なダイエットが続きコルチゾルホルモンが慢性的に高まると、脂肪減少が損なわれると同時に、逆に体内に水分を貯め込む作用が働くので、体重が思った程に減らなくなります・・・詳しくは第182回の「過激な食事制限+運動は脂肪燃焼にマイナス効果!」を参照してください。