第62回 飲料水に関する5つの迷信


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飲料水は三つに大別されます。
水道水(Tap Water)
ミネラルウォーター(Bottle Water)
炭酸水(Sparkling Water)
ちなみに、欧米では炭酸水=ミネラルウォーター=Sparkling Waterとなっています。
Non-Sparking或いはNo-Gasと云わずに、単にミネラルウォーターを下さいと言うと、炭酸水が出されます。

今回はこれらをすべて纏めて、「お水」と云うテーマでお話します。
Pennsylvania大学の腎臓専門医たるDr. Stanley Goldfarbが、「Journal of the American Society of Nephrology.」の中で、「Five Myths About Drinking Water・・・飲料水に関する五つの迷信」と題した記事を投稿しているので、要約して紹介します。炭酸水ダイエットやウォーターダイエットも流行っていますが、皆さんの参考になれば幸甚です。

水道水よりボトルウォーターがお好きですか?
それとも、ビタミン豊富な炭酸水ですか?
専門家に言わせると、全部お止しなさいです。
いずれも健康改善には役に立ちません。
ところで、水分が足りているかどうしたら分かるのでしょうか?
簡単明瞭です!
喉が渇いてなければ、水分摂取量が足りているということです。
それでは飲料水の利点に関する五つの迷信についてお話します。

迷信(1):毎日グラス8杯お水を飲みましょう!
これには何の根拠もありません。
そして、一気飲みしようが、一日中少しずつ飲み続けようが、そんなこととは関係なく、水には健康上の利点がないことは、科学者の間では周知の事実です。

迷信(2):沢山お水を飲むと、毒素の除去が助長される
腎臓は血液から毒素を濾過され、小便として排泄されます。
それでは、お水を沢山飲むと、腎臓の作用が良くなるのですか?
答えは「ノー」です。
逆に飲み過ぎると、腎臓の濾過機能が低下してしまうのです。

迷信(3):沢山お水を飲むと肌に良い
体の60%は水分です。
体重70kgの人であれば、42kgが水分です。
毎日コップレベルの水を余分に飲んでも、その影響はたかが限られています。
2007年に500mlのお水を飲むと、お肌の毛細血管の血流が高まるので、美顔上の利点があるという研究が発表されました。しかし、臨床検証による明確な変化は認められていません。

迷信(4):沢山お水を飲むと体重が減少する
水はノーカロリーなので、確かにダイエットには戦略的と言えるかも知れません。
しかし水は決して魔法ではありません。
あくまでも一時的に空腹感をごまかすダイエット方法に過ぎません。

迷信(5):運動中に脱水症状になる
発汗で体重の2%の水分が失われると、脱水症状の兆候が生じます。。
「The American College of Sports Medicine」が推奨する水分摂取は、アスリートであればスポーツ2~3時間前に500ml、公園を散歩する程度なら敢えてウォーターを持ち歩く必要はないと言っています。

引用資料
NPR:「Five Myths About Drinking Water」 By Dr. Stanley Goldfarb

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アップデート(2013年9月20日) 
USA Today
Sept12 2013
“First lady's push to drink more water draws criticism”

健康促進のために "Drink just one more glass of water a day“ と、オバマ大統領夫人が飲水奨励をスピーチしたことで、専門家たちから非難の声が上がっています。
Pennsylvania大学のStanley Goldfarb教授は、『科学的根拠のない話であり、ホワイトハウスが水の利点を過大評価するのはおかしい。喉が乾いたら飲む・・・ただそれだけのことである』と非常に手厳しい。

アップデート(2014年3月28日) 
All About
これでもまだ水を買い続けますか?