第693回 ダイナミックストレッチの効果??


ダイナミックストレッチがハムストリング筋力及びハムストリング/大腿四頭筋のバランスに悪影響を及ぼすことが、カリフォルニア大学サンフランシスコ校Memory and Aging CenterのDr. Kramerら研究チームから発表されました。

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Medicine & Science in Sports & Exercise:
March 2014 - Volume 46 - Issue 3 - p 586–593
Effects of Dynamic Stretching on Strength, Muscle Imbalance, and Muscle Activation

ダイナミックストレッチが筋力、筋肉のアンバランス、及び筋肉の活性化に及ぼす影響

目的:
ダイナミックストレッチが短縮性脚伸展/屈筋のピークトルク、伸長性脚屈筋のピークトルク、及び従来型および機能的ハムストリング-大腿四頭筋(Q:H)比率に及ぼす一過性の影響を検討することである。

方法:
21名の女性(平均年齢 20.6 ± 2.0歳、体重 64.5 ± 9.3kg、身長164.7 ± 6.5cm)を被験者として、ハムストリング/大腿四頭筋のダイナミックストレッチの前後に、60°/秒と180°/秒の角速度で最大随意等速性脚伸展、屈曲、及び伸長性ハムストリング筋肉アクションを実行した。

結果:
脚屈曲のピークトルクは、対照群(60°/秒:75.8±4.0~72.4±3.7 N・m 、180°/秒:62.1±3.2~59.1±3.1 N・m)及びストレッチ群(60°/秒:73.1 ± 3.9 t~65.8 ± 3.3 N・m)共に減少した。
伸長性ハムストロングのピークトルクは、ストレッチ群(60°/秒:87.3 ± 5.1~73.3 ± 3.6 N・m、180°/秒:89.2 ± 4.4~77.0± 3.4 N・m)のみが減少した (P ≤ 0.05)
更に、ストレッチは従来型HQ比(60°/秒:0.58 ± 0.02~0.54 ± 0.02、180°/秒:0.67 ± 0.02~0.61 ± 0.03)及び機能的HQ比(60°/秒:0.69 ± 0.03~0.60 ± 0.03、180°/秒: 1.00 ± 0.06~0.60 ± 0.03)の減少をもたらした (P ≤ 0.05).

結論:
ダイナミックストレッチは短縮性及び伸長性ハムストリング筋力だけでなく、従来型/機能的HQ比を減じるので、フィットネスや健康関連の専門家は、筋力を維持するためにスタティックストレッチよりダイナミックストレッチを奨めるときは注意する必要があろう。

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