第759回 中強度ランニング vs 低強度ウォーキング


運動強度が食後高脂血症に及ぼす影響について試験した結果、断続的な低強度ウォーキングより中強度ランニングの方が効果的であることが報告された。

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Medicine & Science in Sports & Exercise
October 2014 - Volume 46 - Issue 10 - p 1882–1890
Effects of Moderate- and Intermittent Low-Intensity Exercise on Postprandial Lipemia

食後の血漿トリグリセリド(PPTG)の上昇はアテローム性動脈硬化の独立した危険因子である。急性的な運動は概してPPTGを低減させるけれども、運動強度がPPTGに及ぼす影響は特に身体活動や食事が十分に管理された条件下において余り良く判っていない。

目的:
無作為化クロスオーバーデザインで、9名の健康な若者を被験者として運動の有効性を調査した。
試験は3回に分けて行い、それぞれ1週間の間隔を置いた。4日目に6時間の高脂肪負荷試験を実施した。
2日目までは身体活動と食事管理の標準化に当て、3日目に下記のように3群に振り分けて試験した。運動群は消費エネルギーが同等となるよう調整した。
・MOD群:長時間座り続けた後で、1時間の中強度ランニング(VO2max65%)
・LOW群:長時間座り続けた後で、自己選択による断続的な低強度ウォーキング(VO2max25%)
・対照群:座り続けて運動なし

結果:
対照群に比較して、MOD群およびLOW群の曲線下(TG AUCI)での増分トリグリセリド面積は、それぞれ33.6%(P <0.005)および19.8%(P <0.05)減少した。
LOW 群に比較して、MOD群のTG AUCIは17.2%(P<0.03)減少した。
LOW群と対照群に比較して、MOD群ではTG AUCIの減少に伴い血漿グルコース反応が低減し脂肪酸化が高まった(P<0.05)

結論:
MOD群とLOW群のいずれも、対照群と比較してPPTGを減少させるのに有効であった。
しかし、MOD群はLOW群と比較してPPTGを減少させるのにより効果的であった。