第798回 Sugarは塩分より高血圧や心臓病への影響が大きい


Added sugar(添加sugar)=Added rsk

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心血管系の有病率を抑制するには、加工食品に豊富に含まれるadded sugar(特に果糖)の影響について、食事ガイドラインでしっかりと勧告することが必要であろう。

心血管疾患は、先進国における早期死亡の原因の第1位となっています。高血圧はその最も重要な危険因子で、米国では2009年に35万人近い死亡が記録され、毎年500億ドル以上の医療コストが掛かっています。

高血圧を下げるための食事療法は、歴史的に塩分摂取をカットすることに焦点が当てられてきた。しかし、このアプローチによる潜在的な利点には“議論の余地がある”と著者は言っています。

その理由は、減塩による血圧の平均低下は比較的小さくなる傾向があるからで、毎日3〜6gが健康にとって最適で、実際には3g未満は有害であることを示唆するエビデンスがあります。

研究者は、「食事による塩分摂取の大半は加工食品によるもので、同時に加工食品にはadded sugarも豊富に含まれている」、「sugarはナトリウムより高血圧に深く関与している可能性がある」と述べています。

基礎科学、集団研究および臨床実験による有力なエビデンスが、sugarの中でも特に果糖が高血圧発症に大きく影響することを本研究は示唆しています。

更に、エビデンスはとりわけ果糖が多様なメカニズムを介して心血管疾患のリスク要因であることも示唆しています。

研究者は、特にフルーツ味の炭酸飲料など加工食品に最も頻繁に使われる甘味料である高果糖コーンシロップを指摘しています。

世界的に、sugar添加飲料の消費で年間18万人が死亡していると見られています。
Sugar消費量は300年前には僅かでしたが、現在では年間平均77~152ポンド(17~34kg)・・・ティースプーン24~47杯相当に増えています。

加糖の摂取カロリーが1日の総カロリーの25%に達すると、10%未満に比較して心血管疾患リスク3倍近く高いことをエビデンスが示唆しています。

さらに、果糖を1日74g以上摂取すると血圧が140/90mmHgを超えるリスクが30%高まり、160/100mmHgを超えるとリスクは77%高まることをエビデンスが示唆しています。

また、果糖摂取量が増えると血中脂質プロフィールが悪化し、空腹時インスリン濃度が高まり、メタボリックシンドロームのリスクは2倍になります。

果糖摂取について推奨するガイドラインはありますが十分ではなく、果糖に関して具体的に勧告しているものはありません。明確にする時が来ています。

特に懸念されるのは、英国と米国の十代の若者たちが推奨上限の16倍までadded sugarを摂取しているかも知れないということです。

研究者は、果物や野菜に天然に存在するsugarは健康に有害ではないことを強調しています。果物や野菜はほぼ確実に有益です。

食卓塩やシュガーボウルから摂るナトリウムやSugarは大した量ではありません。added sugarの摂取量を減らすには、メーカー加工食品を制限することから始めましょう。

研究者は、added sugarを適量でも短期間の摂取であっても、実質的な有害を引き起こす可能性があることをエビデンスが示していると警鐘を鳴らしています。


研究論文
Open Heart
The wrong white crystals: not salt but sugar as aetiological in hypertension and cardiometabolic disease

参照記事
Science Daily
Date:Dec10, 2014
Added sugars likely to have greater role than salt in high blood pressure, heart disease
Source:BMJ-British Medical Journal(Open Heart)