第924回 炭水化物の摂取量と高低GI値が安静時代謝量と体組成に及ぼす影響


米国Tufts大学から、“炭水化物の摂取量を減らし、且つ、グリセミック指数(GI値)の低い食品を選択しても、体脂肪の減少/LBMの維持/代謝適応において特異的な違いは認められなかった“との研究報告がありました。

画像


Obesity (Silver Spring)
2015 Nov;23(11):2190-8. doi: 10.1002/oby.21268.
Effects of carbohydrate quantity and glycemic index on resting metabolic rate and body composition during weight loss.

目的:
本研究の目的は、炭水化物の摂取量とグリセミック指数(GI値)の異なる食事が、減量中および減量後の体組成の変化/安静時代謝量(RMR)/代謝適応に及ぼす影響を調べることである。

方法:
肥満の成人91名を対象として、予め用意した4種のダイエット食品のいずれかを無作為に割り当てた。期間は17週間です。
食事構成はエネルギーベースで炭水化物55%~70%、GI値は低または高、タンパク質/食物繊維/カロリーは一致させた。
体重、体組成、安静時代謝量、および代謝適応は、体重減少中とその後の体重安定期に測定した。

結果:
食事中の炭水化物およびGI値が体重減少または体脂肪の減少率に及ぼす影響は認められなかった。
減量後の安静時代謝量は予測値より実測値(-54kcal/1日 95% CI: -75 to -33 kcal/1日], P < 0.001))の方が有意に低かったが、この差は5週間の体重安定期後には低減した。
代謝適応は炭水化物の摂取量やGI値の違いに左右されず、12ヶ月後の体重リバウンドとも関連しなかった。

結論:
高炭水化物/高GI食に比べて、中程度炭水化物/低GI食が特異的に体脂肪の減少、LBMの維持、或いは減量中の代謝適応の減衰をもたらすということは無かった。

マイコメント
低炭水化物食との比較も是非やってもらいたい。

関連記事
第141回の炭水化物は太ると言う話は都市伝説
第399回 GIダイエットとGLダイエット
第811回 炭水化物は太るってホントなの?
第893回 体脂肪を減少させるには脂質と糖質どちらを制限するのが良いか?
第919回 減食/過食に対する体の反応