第1068回 Anti‐inflammatory dietで死亡リスクは低減する


喫煙者では効果はさらに高まる!

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anti‐inflammatory dietとは、直訳すると抗炎症性の食品で、果物、野菜、紅茶、コーヒー、全粒パン、朝食シリアル、低脂肪チーズ、オリーブオイル、キャノーラオイル、ナッツ、チョコレート、適量の赤ワイン、ビールなどを指します。
因みに、炎症性の食品(pro-inflammatory)には、加工および未加工の赤肉、臓物(ホルモン)、チップ、ソフトドリンクが含まれます。

Journal of Internal Medicine
2018/9/12
Influence of anti‐inflammatory diet and smoking on mortality and survival in men and women: two prospective cohort studies

背景:
抗炎症食と全死因死亡および死因別死亡の関連性は以前に研究されてきた。しかし、抗炎症食が生存期間に及ぼす影響は行われていない。更に、その影響は喫煙によりどうなるかも明らかになっていない。

目的:
この研究の目的は、抗炎症食指数(AIDI)と全死因死亡および死因別死亡との間の関連性を調査し、AIDIと生存期間の違いとの関連性を特定し、喫煙状態による影響の変化を評価することであった。

方法:
ベースライン時45~83歳のスウェーデン人男女68,773名を対象とした。
食物の抗炎症能は、11の潜在的な抗炎症性および5つの炎症誘発性の食物を含むAIDIを用いて推定された。 Cox比例ハザードおよびラプラス回帰を用いて、ハザード比および生存期間の差異を推定した。

結果:
16年間の追跡調査期間中(1 057 959人年)に、16,088人の死亡(心血管疾患による死亡5980人、および癌による死亡リスクが記録された。 AIDIの最も低い四分位数に対し最も高い人たちは、全死因死亡リスク(18%減少、95%CI:14-22%)、CVDによる死亡リスク(20%、95%CI:14-26%)および癌による死亡リスク(13%, 95% CI: 5–20%)ともに低かった。

喫煙者では、AIDI四分位数の最高値/最低値と死亡リスクとの間に最も強い逆相関関係が観察された…全死因死亡率、CVDおよび癌による死亡率はそれぞれ31%、36%および22%低かった。
現在の喫煙者とAIDI四分位最低の喫煙者とAIDI四分位最高の禁煙者の生存期間の差は4.6年であった。

結論:
高抗炎症性の食事を遵守すると、全死因死亡及びCVDとがんによる死亡は減少し、特に喫煙者での生存期間を延ばすことができるだろう。