第1077回 カフェインにダイエット効果はありません


現実的・臨床的に有意でない作用を過大評価・誇大宣伝して消費者に売りつけようとするのは、美容/健康食品及びダイエット関連の業者が得意とする常套手段です。
この研究はそれを暴く一例です。

最近流行のアフィリエイトも業者の巧妙な販売戦術の一つです。
個人がブログで商品を紹介し、売れたら企業が報酬を支払うというやり方で、個人は薬事法など眼中になく、お小遣い欲しさについつい熱が入り、過剰な商品宣伝をしてくれます。

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Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics
Caffeine Transiently Affects Food Intake at Breakfast
July 19, 2018

背景:
“減量を促進する”という宣伝文句で、カフェインは栄養補助サプリメントに頻繁に添加されている。

目的
この研究の目的は、「カフェインは食欲を抑制して摂取量を減らす効果があり、またこの効果はBMIによって異なる」という仮説を検証することである。

参加者/設定
18歳~50歳の50人(男性42%)が試験を完了した。除外基準には、過去にカフェインの経験なし、カフェインによる過去の有害事象、薬剤治療中またはカフェインや興奮剤に禁忌を示したり、食欲や食べ物に影響を与える病状、及び過去6ヶ月以内の喫煙が含まれた。

デザインと介入:
二重盲検、プラセボ対照無作為化クロスオーバー試験
被験者には4回に分けてラボに来てもらった。
初日から3日目は、カフェインを0 、1、又は3 mg/kg含む飲料を無作為に割り当てた。30分後に自由にビュッフェ式の朝食を摂ってもらった。研究室を離れた後は、深夜または就寝時まで時間ごとの食欲を評価し、食習慣の書籍を読んでもらった。4日目はアンケート、報告、及びcompensationだった。

主要評価項目:
実験室内外での総摂取と多量栄養素の摂取および食欲感を測定した。

統計分析:
摂取量データは、共分散(ANCOVA)混合分析を用いて分析した。食欲感覚は、反復測定混合ANCOVAを用いて分析した。

結果:
実験室での総エネルギー摂取量はカフェイン1mg/kgの飲料で約10%低かった。
・1mg/kg:650.4±52.2 kcal
・0mg/kg:721.2±63.2 kcal
・3mg/kg:714.7±79.0 kcal

実験室では、カフェイン含量の違いによる食欲感覚に有意差はなかった。
実験室の外では、総摂取量も食欲もカフェイン含量の違いによる有意差は無かった。
実験室の内外で、摂取量と食欲に関してカフェイン含量とBMIとの間には有意な相互作用はなかった。

結論:
本研究は、エネルギー摂取量に及ぼすカフェインの影響はかすかで一時的であることを示唆しており、カフェインが有効な食欲抑制剤であるという仮説を支持しない。

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