第1081回 ヨーヨー体重、血圧、コレステロール、血糖値は死亡や心筋梗塞/脳卒中のリスク因子である

韓国からの研究報告です。
体重変動、血圧、コレステロール、および血糖値レベルの高い人は、死亡や心臓発作/脳卒中のリスクが高いそうだ!
・全死因死亡リスク:227%
・心筋梗塞:143%
・脳卒中:141%

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American Heart Association(アメリカ心臓協会)
Circulation
Associations of Variability in Blood Pressure, Glucose and Cholesterol Concentrations, and Body Mass Index with Mortality and Cardiovascular Outcomes in the General Population


背景:
空腹時血糖値、コレステロール濃度、血圧、体重などの代謝パラメータの変動は、健康アウトカムに影響を与える可能性がある。本研究では、これらの代謝パラメータの変動性が、一般人の死亡率や心血管アウトカムに付加的なリスクとして影響するかどうかを調べた。

方法:
“Korean National Health Insurance System”の代表的なデータを用いて、糖尿病・高血圧・脂質異常症を患っておらず、且つ、2005~2012年に健康診断を3回以上受けた6,748,773名を2015年末まで追跡調査した。


空腹時血糖値、総コレステロール、収縮期血圧およびBMIを、変動係数、SD、平均から独立した変動性および平均実際変動性を用いて測定した

分位数を第1~第4にわけ、第4を変動性の最も高い四分位点として定義した。参加者を変動性パラメータ数が多い順に数値的に分類した。年齢、性別、喫煙、アルコール、定期的な運動、収入、および空腹時血糖、収縮期血圧、総コレステロール、およびBMIのベースラインレベルを調整するCox比例ハザードモデルを使用した。

5.5年の中央値追跡期間中に54785人の死亡(0.8%)、脳卒中の22498人(0.3%)、および21452人の心筋梗塞(0.3%)があった。各代謝パラメータの高い変動性が高くなると、全死因死亡、心筋梗塞、脳卒中のリスクは高くなった。
さらに、高変動性代謝パラメータの数が多いほど、アウトカムのリスクは有意に増加した。

0と4のスコアを比較した多変量調整モデルでは、全死因死亡率に対するハザード比は2.27(2.13-2.42)、心筋梗塞では1.43(1.25-1.64)、脳卒中では1.41(1.25-1.60)であった。

結論:
空腹時血糖値,総コレステロール値、収縮期血圧およびBMIの高い変動性が高くなると、死亡および心血管イベントの独立した予測因子となった。多くの変動性パラメータと心血管アウトカムの間には段階的な関連性があった。


本研究のシニア著者の李承煥教授は、これは観察研究なので因果関係を結論付けることは出来ないが、医療従事者は、患者の血圧・コレステロール・血糖値ならびに体重の変動に注意を払うべきであり、これらの測定値を安定させることが、健康を改善するための重要なステップとなろうと語っています。